Plover Cycles Blog

ロードとMTBとシクロクロスと。

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同一ジオメトリーブラザーズ

FM936のエントリーでも書いたけど、複数メーカーが同一ジオメトリーのフレームを販売しているケースって、ちょいちょいある。
behind-the-bar.hateblo.jp



MTB
NS Bikes Synonym
NS Bikes - Stay True!
https://ep1.pinkbike.org/p4pb18233330/p4pb18233330.jpg

Conorbikes WRC
WRC doble suspensión
https://www.conorbikes.com/product/image/medium/.110503ngxl_0.jpeg

Stevens(発売されなかった模様?)
[Exclusiva] Nueva doble de XC de Stevens, imágenes de su prototipo
https://esmtb.com/wp-content/uploads/2019/06/stevens_jura_sl.jpg

Vitus Rapide FS CR
Vitus Rapide FS 29 CR 2021 | Chain Reaction
https://www.wigglestatic.com/product-media/105631196/Vitus_Rapide-FS-CRS-Mountain-Bike-2021_01.jpg?w=960&h=430&a=7

Boltcutter Cycles Groove Pony
Groove Pony – Boltcutter Cycles

*1

まぁいわゆる「完全に一致!」てやつだね。

当然、MTB以外にもある。



シクロクロス
Donnelly C//C
Cyclocross Bikes – Donnelly Cycling
https://cdn.shopify.com/s/files/1/2266/8111/products/bike_CC_blue_00_drive_848x1024.jpg?v=1527650820

Bombtrack Tension C
General 1 — BOMBTRACK

Planet X XLS EVO
Cyclocross Bikes | Planet X
https://www.planetx.co.uk/imgs/products/px/950x600_constWH/CBPXXLSEVRIV1_P1-02.jpg?v=rf

guerciotti eureka cx
Guerciotti | Biciclette di pregio dal 1964

guerciotti eureka cx


S1NEO PRIZm CX02 2022 test model
https://www.facebook.com/teams1neoloudeac/posts/148212460405572


GHISAILLO GX-110C
http://fukaya-nagoya.co.jp/management/product/gx-110/


*2
*3


シクロクロスその2】
THOMUS Sliker X

THOMUS Sliker X

Sliker X • Thömus


NESTO CLAUS PRO

NESTO CLAUS PRO

CLAUS PRO FrameSet|NESTO - ネスト

*4


ロードバイク
Cinelli Pressure
Pressure - Cinelli
https://ciclicorsa.com/content/wp-content/uploads/2020/09/Pressure_sidewind-55.jpg


Atom6 STRADA
Strada – Atom 6 Cycling
https://www.atom6cycling.be/wp-content/uploads/2021/01/strada-1-855x569.jpg


ENGINE11 MACH1
ENGINE11 — ENGINE11 Mach1 frame set
https://assets.bigcartel.com/product_images/253971608/%EB%A7%88%ED%95%98+%EC%B8%A1%EB%A9%B4+700.jpg?auto=format&fit=max&w=1000


Rollingstone Hider Disc
https://www.facebook.com/292884524736585/posts/rolling-stone-hider-road-disc-brakefull-internal-routing-with-aero-integrated-ba/349786255713078/




【元ネタ】
https://bikenewsmag.com/2020/12/18/cinelli-pressure-strikingly-resembles-atom6strada/
https://www.chn-bikes.com/archives/25563445.html


【追記】
Cinelli Pressureは100%チネリデザインです、というエントリーを上げました。こちらもご覧ください。
behind-the-bar.hateblo.jp



気づいただけでこれだけ(ロードはネタ元あるけど)。結構あるなぁ。とりあえずこいつらは同一ジオメトリーブラザーズ、略して「同ジオ兄弟」と呼ぶことにしよう。


これ、どういうからくりなんでしょうね。

以下は想像です。


R&D・販売を担当するメーカーと、設計・製造を担当するファクトリーがいる。メーカーは普通、金型の独占使用権を持っている。当然、元を取るためには大量製造/販売が基本になる。まれによくある「メーカーがノルマ押し付けてきてキツイ」の背景だね。


大手はこのやり方がメインなんだと思う。ただ、中小規模のメーカーだと、ファクトリーが要求する製造本数を確保できない。そうするとメーカーは競争力のある価格で販売できないし、ファクトリーは利益の出る本数を製造できない。困った。


そこで、フレーム(金型)の共同利用スキームの出番


メーカーAがR&Dを担当し、ファクトリーは製造を担当する。メーカーAは本来持っている金型の独占使用権を手放し、代わりに価格面のディスカウントを受ける。ファクトリーは他メーカーにもフレームを卸す。購入したメーカーB、Cは塗装を変えて別モデルとして販売する、的な。
エリアフランチャイジー的なものや、2次利用に際してはカスタマイズを要求する、メーカーAしか販売できない優先期間を設ける、などの付帯条件がありそうだけど、基本はこんな感じだろう。

当然、開発メーカーと製造ファクトリーが同じ会社ってこともありえて、そういうのの一部が、いわゆる「中華カーボン」(海外では”Open Mold Frame”)って呼ばれるんだろうと思う。


図示するとこんな?

大手による独占利用
中小による共同利用


業界人じゃないので、全部想像だけどw


メーカーAのメリット
・安く仕入れることでR&Dコストを早期に回収できる


メーカーB,Cのメリット
・既に実績のあるフレームを使うことでR&Dコストを負担しないで済む


メーカーA,B,Cのデメリット
・オリジナリティ(≒ブランディング)が上がりにくい
・商圏のバッティングが発生することがある


ファクトリーのメリット
・製造台数を増やし、売上・利益増
・金型償却までの期間を短くできる
・フィードバックが増え、品質向上が期待できる


顧客のメリット
・個性的なプロダクトを安価に購入できる



デメリットは若干あるが、誰も損しない素晴らし仕組み!上記のシクロクロスのフレームの場合、Donnelly(米)、Bombtrack(独)、Planet X(英)とマーケットの棲み分けが出来てる。日本だとDonnellyとBombtrackが輸入されているのでバッティングしてるけどw


スペシャライズドやGIANTなどの巨大企業は資本と大量生産によるコストダウンで勝負し、中小はこういうフレームの共同利用で勝負するということなのかも。仕入価格やR&Dコストを分散できるなら、大手にはできないチャレンジングな製品開発できるしね。


こういう金型の共同利用、まぁ昔からあるビジネススキームなんじゃないかな。近年、情報伝播が速く、遠くまで届くようになって、以前より可視化が進んだのだと思う。

なお、同ジオ兄弟は、発見しだいこのエントリーに書き足して行く予定。


シクロクロスのFM686については別エントリーを上げました。
behind-the-bar.hateblo.jp




【閑話1】
中小の戦略、こういうスキームが流行ると、プロダクトで差別化しにくくて、マーケティングが勝負の分かれ目なのかなぁ。塗装、webページの作り込み、PV、ソーシャルメディアの使い方、どんなライダーをサポートするか、みたいな。

【閑話2】
MTBはたぶんNSがR&Dをやってるんだと思うけど、シクロとロードはどこが担当したんだろうかと疑問が。
シクロクロスの方は、ジオメトリーがめちゃくちゃ良さげで妥協してる感が薄い。中国メーカーが適当に作ったやつではなさそう。Donellyはメインはタイヤメーカーだからフレームの開発能力が低そうだし、Planet Xは元から開発したりしない。オフロードバイクで実績があるBombtrackが担ったのかな?と想像。
ロードは…分からんな。Cinelliの過去のデザインからかなり離れてる(カーボンフレームはスローピングが多い)し、Atom6はかなり企業規模が小さそうだし。デザイン的には自分の持ってるICANと雰囲気が似てるんだよなぁ。どこかは分かんないけど、中国のメーカーが設計に深く関わってそうな気がする。


【20210218追記】
VITUSとENGINE11を追加

【20210503追記】
RollingstoneとS1neoを追記

【20210706追記】
Boltcutter Cyclesを追加

【20210729追記】
THOMUSとNESTOを追加

【20211102追記】
GHISAILLOを追加

*1:NSとそれ以外のバイクは、リアバックが別デザインになってるから完全同一ではない。海外のフォーラムなんかを見てると、どうも後ろ三角部はNSが独占的に使用できる契約みたいだ。

*2:これらも完全に同じではない。BBが異なる(DonnellyはBB86、BombtrackはT47、Planet XはJIS、Guerciottiはプレスフィット)し、ケーブルルーティングも少し違ってる

*3:Guerciottiはオフィシャルサイトにジオメトリー表が載っておらずちょっと自信無し

*4:THOMUSはケーブル完全内装、NESTOはヘッド部外装でワイヤリングが異なる

茨城CX実戦型インターバルトレーニング20201213

日時 2020年12月13日
天候 晴れ 最高14℃
場所 茨城某所(非公開)
費用 スクーリング費用千円、コース利用料千円の合計2千円


茨城シクロクロスが主催する実戦型インターバルトレーニングというのを見つけたので参加してきた。昨年からシクロクロスをはじめ、すぐにCM2に昇格出来たのだが、昨日の稲城クロスではスキル不足が露呈してしまった。これではいかんということで河川敷で自分なりに練習していたのだが、果たしてこの練習は効率的なのか?と疑問に思っていた。
実戦練習とあれば気づきも多かろうと、コーナリングが下手なチームメイトを誘って二人で行ってきた。

アクセス

茨城某所(非公開)。時間的には川崎大師ICから一時間ちょい。インター下りてすぐだしアクセス良好。正直、多摩川上流あたりまで下道で行くよりストレス少なめ。

コース

フラットな短めの周回コース。ちゃんと杭とテープでマーキングされていて、テンションが上がる。短いながらも、キャンバーや複合コーナー、小さなギャップが設定されていてスキルが無いとちゃんと走れない。当日のコンディションはドライで無理するとスリップダウンするような感じ。

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実戦的ミニコース

参加者

全部で20名ほどかな?C4とかC3っぽい人が多そう。自分と同じように、なにがしか得たいものがあって参加しているんだろうと思う。ジャージから察するに、都内のチームも数名参加してた模様。

コーチ

コーチ、というか当日のファシリテーターはCM1のライダー。スキル面でのコーチングというよりも、笛を吹いたり「GO!GO!」と声を掛けたりがメイン。笛のたびにダッシュしたり止まったり。犬ぞり犬になった気分w

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ファシリテーターの説明を聞く面々

やったこと

  • 近接集団走行。かなりゆっくり目の集団走行。コースが狭く、初対面の人とラインを合わせるのがなかなか難しい。インアウト替えたりしていろんなポジションで練習。ゆっくりとはいえ、ここまで近づいて走ることはかなりレア。
  • コーナリングの基礎。カラーコーン置いてぐるぐる練習。似たようなことはやったことがあるのでそこまで難しくはないのだけど、理論的な説明もあって分かりやすい。
  • インターバル走行。CXはインターバル耐性が要求されるので、この手の練習は必須…なんだけどなかなか一人ではやれない。こういう練習会だと周りに人がいるので手が抜けない。好天だったこともあり、一瞬で汗だく。全開走だとライン取りやブレーキが一気にシビアになるので集中力も鍛えられる。
  • スタート練習。やったことなかったのでこれは貴重だった。①サドルに尻を載せてつま先立ちでスタートするやり方と、②腰をサドルの前に下ろして地面を蹴ってスタートするやり方、どちらも試してみて自分は①の方が速かったし確実にペダルキャッチできた。次のレースはこれでやってみよう。
  • ハーフスピードで、ライン、変速を丁寧に繰り返す練習。F1と同じで、同じタイミングでブレーキ、同じタイミングで変速、同じタイミングでコーナリング、同じタイミングで踏み込む、というのをひたすら体に覚え込ませる必要があるんだそうだ。なるほど。
  • 模擬レース。仕上げに15分全開走。なんとなくコースインしたら先頭付近になってしまった。スタート直後に先頭に出て、そこから15分先頭維持。後ろがそこまで上がってこなかったので8割くらい?スタート直後に先頭を譲られたのだけど、これはもったいないなって思った。ブロックするのも練習だし。
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コーナリング練習中

メリット

  • 集団練習自体が貴重。ほとんどの人はレース経験者っぽく、ライン取りやペダリングを盗める。ローテーションも掛けるので、色んな人の走りを参考にできる。
  • ファシリテーターがいる。インターバル練習の際、時間になると「ピッ!」と笛を吹いてくれるので、やらなきゃ!感が強い。おかげで相当追い込める。まぁ要はさぼれない。ファシリテーターも「今日は部活です」って言ってたしねw
  • コースが良い。ドフラットでタイトなコーナリングが多いコース設定。だいたい一周1分ちょいかな。繰り返し練習にぴったり。最後はタイヤが滑り始める感覚を把握してギリギリを攻めるところまで出来た。

まとめ

マジで参加して良かった!一人練習の10倍捗ったね。当社比で3割くらい速くなった(くらいの気づきがあった)。同行したチームメイトもあれこれ試して得たものがあるようで。やはりどんなスポーツもそうだけど、一人で淡々とやるよりみんなでやった方が得られる経験値が高い。

同じ内容で、12月27日にもあるようなのでお代わりしようかと画策中。
ibarakicx.com




新しいシクロクロスバイクに対する要求事項

新しいシクロクロス車が欲しくて色々と眺めている。完成車はSramアッセンブルのものが多い。エントリーグレードからミドルグレードまでは判を押したようにAPEX、APEX…。シマノコンポ希望の自分としてはメーカー完成車の選択肢が少ない。オフロードカテゴリーでのシマノシェア低下が著しいな。
SRAMがダメってわけじゃないが、ロードがシマノなので変速系のUIは統一しておきたいし、SRAMシマノはブレーキオイルの種類が異なるので面倒。周りもシマノユーザーが圧倒的に多いのでノウハウが蓄積されてるってこともある。


要件としてはこんな感じ

  • 重量8kg以下
  • コンポーネントはGRX600
  • フラットマウントブレーキ
  • アクスルは12×100、12×142
  • レース向けジオメトリー
  • タイヤ幅は最大700×42C


候補はこの辺


コスパならCanyon
Canyon Inflite 7 Ultegra RX800 Mix ¥289,000 8.26kg
www.canyon.com
良いバイクなのだが、サイズ選びがちょっと悩ましいっつーか、欧米系フレームはどれもリーチが長めでちょっと迷う。あとフロントダブルが不要。買うならもう少しカスタムしたくなるかもしれない。


フレーム売りだが、NESTOはかなりそそる
CLAUS PRO FrameSet ¥110,000(税込み)
nestobikes.com
カリカリのCXジオメトリー(BB下がり53mm!)。国内のレースでガンガン使っているので安心できる。650Bホイール+太目タイヤを入れた仕様もTwitterで見かけたので、グラベル遊びに用もスイッチできそう。コスメティックスが地味なのが残念。


中華系だと、グラベルバイクは新作がいくつかリリースされているが、純CXバイクは案外少ない。設計リソースをグラベル系に振り分けている印象。


Miraclebike CX035
www.alibaba.com
レーシーなジオメトリー。重量もかなり軽量級。GRX600で組んで7.5~7.6kgくらいになるんではないかな?実はGRX600はフロントシングルだと油圧アルテグラよりちょっと軽い。富士ヒルあたりならこういう軽量CXバイクに40mm前後の軽量ホイール履かせた方がタイム良さそう。重箱の隅をつつくレベルだが、シートポスト固定がバンド式なのがいまいち。臼式だと今風で良かったな。


Hongfu FM279も良さそう
www.alibaba.com
ど真ん中な感じ。ちょっと重い?


Haideli CX535もなかなか良いんでは
www.alibaba.com
WBが結構短めで取り回し良さそう


中華系いくなら、デザインは自分でやりたい。ちょっと地味でRetro Feautureな感じが良いな。この頃のAlanなんかをイメージしたらちょい古で良いんじゃないだろうか。
https://www.cxmagazine.com/wp-content/uploads/2015/06/alan-super-cross-cyclocross-cxmagazine-ayee-img_4362-edit2_1-v2.jpg



懸念事項はシマノパーツの供給不安。コロナ禍で自転車需要は伸びているが、生産が追い付いていないのか納期遅れの話を良く耳にする。フレーム買ってもコンポが無いとか十分あり得そう。


ちなみに、ジオメトリーまで指定したチタンオーダーフレームを作ることも検討中。こっちは人柱レポートが極小なので結構手探り。ネタ感十分でやってみたい気持ちはあるんだがw


まぁまずは今のフレームで昇格だな!目指せCM1!

いくつかの記事を非公開化しました

本ブログから、オフロードライド(グラベル/マウンテンバイク/シクロクロス)の走行記事を非公開化しました。
(公認/有償のコース、レース参戦記事は除く)

オフロードライドは本質的に不法行為が含まれることが多いです。加えて、本ブログはアクセス数が以前の何倍にも増えており、単なる「個人の日記、ライフログ」を超え、記事の内容に関して社会的責任を負う必要があると判断しました。このため「不法行為の推奨」ととられかねないエントリーについては非公開処理としました。これらの記事については、内容精査の上、後日リライト予定です。

稲城クロス 20201011

2020年10月11日㈰
天気 曇
気温 最高23度

稲城クロス初参加。これがシクロクロス2020-2021シーズン初戦。辛く、苦しく、泥まみれ。なのに何故かまたやりたくなるシクロクロスのシーズンがやってきた!
www.inagicross.tokyo


午前中は霧雨の降るややどんよりした天気。前日までの台風14号の影響で、コースコンディションはかなり悪いとの情報。前日の様子がTwitterに上がっていたがコースが川になっていた。色々聞くと河川敷で砂交じりな土質なので、泥のタイヤ離れが良く、ノーマルタイヤでも大丈夫とのこと。マッド用のタイヤを使うかかなり悩んだが、結局は普段と同じドライ用のSERACで行くことに。試走は当日とのことだったし、路面もかなり気になるので少し早めに会場へ。会場ではMTBで来ているライダーを多く見かけた。ウェットならいっそのことMTBで、ということだろう。ところが路面は思ったほどひどくない。時間とともにだんだん気温も上がり、自分が走るM2のころには、コースの半分がドライ、半分がウェット。これくらいだとMTBよりシクロクロスだろう。タイヤもノーマルで良かった。天候がもっと悪ければMTB勢が優位だったのでこの辺はギャンブル感ある。

今回コースを一部作り直したみたいで、結構地形が凸凹してた。場所によってはMTBでも良さそうなところも。とは言え基本フラットだし全体としては走りやすいコース。中井の地獄の階段とか、幕張の土手下りとかに比べるとはるかに楽。初心者をはじめて連れていくには良いと思う(ただしドライコンディションに限る)。

13:30、M2スタート。出走順は12、リザルトは9/22。CM2初挑戦としては悪くないが、けっこう不本意。ちゃんと立ち回れば5位は狙えたはず。M2優勝タイムとの差は2分弱で、前回の中井ではM2トップとの差が3分近くあったことを考えると、フィジカル面はやはり伸びている。問題はスキル。落車はしなかったが、泥にフロントを取られてかなり足つきをしてしまった。フィジカルの伸びにスキルが追い付いていないというちぐはぐな感じ。階段とシケインは問題なさそうだったので、重点課題はコーナリングだ。ハンドルをコジり気味に曲がる癖があってそれが泥で滑る原因だろう。もっともっとスムーズにこなせるようにしないと。中井のときには遠く感じたM2上位陣の背中は見えたように思うので、不本意ながらも手ごたえを感じたレースだった。

M3のときは昇格だけ考えていれば良かったのだけど、M2は成績が悪いと降格となる!!!降格基準はシーズン終了後、AJOCCポイントで全国250位以内になっていないといけないらしい。そんなこともあってM2のレースはM3より最後まで競る。みんながっつりブロックしてくるし「お前には絶対譲ったらんでぇ!」という意思をひしひしと感じる。でもレース前後はみんなほのぼのなんだよなぁ。この辺がシクロクロスの良いところ。

バイクはいつものRidley X-bow。ブレーキをTRPのミニVブレーキに換装して非常に効くようになった。懸念の泥つまりは無し。タイヤはIRCのSERAC(チューブド)。空気圧は前1.9、後ろ1.95。ホイールが目視で分かるくらいに振れ始めたので近々振れ取りしないとだめだな。ギア比はF40、R11-27。もう少し軽くても良かったかな?カセット買うの面倒だから(10速なので)F38にしてみようかな。

有名人も結構出場していた。RX高岡氏がC4独走で盛り上がってたけど、C3に出てた西園良太氏もかなり速かった。高岡氏、走ってないときは人の良さそうな感じなんだが、ひとたび走り出すと豹変。身体をガツガツ当てて抜くわ、抜き際に「ぶるわぁぁ!!!」とか言って圧掛けるわで半分ヤクザ←褒めてます。フィジカルもスキルもそうだけど、それを支える「闘争心」が勝利に必要なんだってことが良く分かる。逆に西園氏は言われないと分からないオーラの薄さ。でもすげー速い。あ、弱ペの渡辺先生も来てた。

シクロクロス仲間がC4で入賞して昇格、めでたい!
どうでも良いんだけど、今回のC4、40オーバーがやたらいた。エントリーの半分くらいが40オーバーなんだが…。マスターズ(特にM2)はとても人が少ない。M2エントリー数が少なすぎてレースによっては1位になっても昇格できないような状況。M3が増え、結果的にM2が増えた方が自分の昇格のチャンスが増える。40オーバーの皆様ぜひマスターズへお越しくださいw

運営はクロスコーヒー(というかチャンピオンシステム)なのかな?計測チップも使ってないのにリザルトが出るの早いし、コースマーシャルも十分な人数いるしで運営しっかりしてるなぁって印象。ライダーに愛されている理由が分かる。

クロスコーヒーとの繋がりがあるせいか、おしゃれライダー率が非常に高い。稲城クロスのRapha率は異常。PNSも結構いた。比較的近所の「CYCLE CUBE」が推してるからかな?バイクもAll-cityとかSPEEDVAGENとかおされなの走ってる。とは言えやっぱり多いのはCanyonのインフライトやスペシャのCrux。余計なお世話だけど、ファンアールト駆るビアンキZolderを見かけなかったような気がするのでビアンキジャパンさんはもっとシクロクロスに力を入れるべきだと思います。

次戦は湘南クロスかな~

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泥を避けてコースのキワを狙う図
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ここからコーナー2個が路面悪かった

チーム活動のすゝめ

日本でロードバイク、マウンテンバイクに乗ってる人は基本ソロ、というケースが(たぶん)多いと思う。普段の練習はソロで、レースやイベントのときは自転車仲間と臨時チームを作ったりするようなパターンが多数派なんじゃないかな?

個人的にはチームに所属する意義は大きい、特にこのコロナの状況下では、と思う。
チームに参加するメリットとデメリットをざっくりとまとめてみた。

メリット

ネットでは手に入らないノウハウを得られる
  • 集団走行のノウハウ

ソロで走ってる人でサーキットエンデューロが苦手って人は多いと思う。それは集団走行のルールをあまり把握していない、もしくは他者と近接した走行が不慣れだから。ローテーションの順序、ライダーとのコミュニケーション(ハンドサインと声掛け等)、やってはいけないこと(斜行や集団内での急な上げ下げ)、集団内の雰囲気の把握(アゲアゲなのか落ち着いているのか)。こういうのは普段から練習しておかないとなかなか身に付かない部分。

  • 勝つノウハウ

レーニング理論、レースでのノウハウ(どのレースで勝てるか、どのメンバーなら勝てるか、どの作戦なら勝てるか、エースチームとサポートチーム等々)。レースでの備品類(大型テント、椅子とテーブル、アップ用の固定ローラー等)。こういうのをチーム単位で持っていると、やはり勝つ確率は上がっていく。

  • 機材メンテノウハウ

倉庫やトランポ、各種の専用工具を持っているチームは多い。ちなみに自分の入っているチームには、振れ取り台、メンテナンススタンド、アンカー打ち込み工具、BB打ち込み/取り外し工具、ブリーディングキット、ブレーキサーフェイシングツール、ワイヤー通しツール、フルサスのベアリングプーラー、ソーガイド、万力を保有している。…ショップかな?

  • 参加できるレース/イベント/フィールドが増える

トランポがあれば複数人でレースに行けるしね。

費用負担が減る
  • パーツを安く融通してくれる

メインのメリットじゃないけど、そういうこともあるってことで。特に若い子には大きいかも。

  • 遠征費用や宿泊費

当然複数で行くので安く上がる。宿の手配など金銭的なことだけじゃなく、時間的な手間を掛けなくて良いケースも当然ある。

趣味仲間が増える
  • 自/他チーム

結構掛け持ちしている人が多くて、参加しているうちに他チームの練習に参加出来たり、レースで話す人が増えたり。

  • モチベーション維持

「あいつには負けられない」「俺が強くなればチームの勝利に貢献できる」などなど。

デメリット

コントロールできないことが増える
  • 煩わしい人間関係

大所帯だとかなりあると聞く。機材マウントやらあいつとは一緒に走りたくないやら〇〇さんと●●さん実は不倫でやら人間関係ネタは快挙にいとまがないw

特定イベントへの半強制参加

ビッグイベントになると、走る人だけではなくてサポートが必要になったりするんだよね。タイム計測したり無線で話したり。強制とまではいかないけど出ないといけない雰囲気になったりすることってありがち。

練習内容、強度

チームの練習内容は当然ながら強い人にひっぱられがち。しっかりついていけないと地獄。自分のPWRは3倍なのに周りはみんな4倍とかね。内容も、自分はヒルクライム練習したいけど、チームとしてはクリテリウムが中心だったりするとちょっともどかしいかも。

出費が増える(ジャージ、遠征費用、新機材等)

メリットでは出費が抑えられるって言うてたやん!矛盾するんだけど出費は増える。イベント参加頻度が上がるのと、周りが新しい機材を買うとつられちゃうのと。まぁ沼ですw

落車リスクはやや上昇

ソロだと単独落車でほとんど発生しないけど、チームだと起きてしまいがち、特に集団落車。ハスるという、前走車のRタイヤと自車のFタイヤが接触することによる落車があるので、ソロよりはやはり多い。ツーリングメインだと車間距離を空けるからそうでもないけど、レース志向のところはどうしても不可避なところがある。

自転車が増えるw

今まではロードバイク一台で済んでいたのに、MTBシクロクロスにとどんどん増える。これも沼なんで諦める必要がw

こんなところかな。ソロはこの逆で、自分で全てコントロールできるけどノウハウが得にくい。何より今は新型コロナの影響で国内レースが一切無いうえので、モチベーションの維持が非常に難しいと思う。

個人的にはチーム参加のデメリットよりメリットが上回ると思う。普段入っていない人でも、今だけチームに入っておくというのは悪くないんじゃないかな。あまり初心者受けしないエントリーしか書いてないので、このエントリーがそういった人たちの目に触れるかはいまいちわからないが…



どうやって探す?

地域のチーム、ショップのチーム、職場繋がりのチーム、学校のサークルあたりがメインだろうか。ショップに相談するかネットで見つけるか、職場で載ってる人を探して話しかけるか、といったところ?あとレアケースですが、めっちゃ強くてレースで目立ったりするとまじでリクルートされたり。
チームを自分で立ち上げても良いと思う。チームに所属するある意味サラリーマン的なものが良いのか、自分で立ち上げるアントレプレナー的なものが良いのかという違いかな。自分のやりたいことが明確ならそれもありかも。

合う、合わない問題

こればっかりは参加してみないと分からない
強度が強すぎるor弱すぎる、練習場所が遠い、練習時間が遅い/早い、内輪ノリについて行けない、性格が合わないメンバーがいる、などなど。10チームがあったら合うなと感じるのは1つか2つ?合わないなって思ったらフェードアウトしても構わないんじゃないかなぁ。


ちなみに弊チームでは現在チームメイトを募集しています。活動内容はこのブログをみてもらいつつ、気になった方は下記よりご連絡ください。
www.net-menber.com