Plover Cycles Blog

ロードとMTBとシクロクロスと。

移転しました。

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Carbonalのディスクカーボンホイール

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今回新しく組んだIcan A9。ディスクブレーキバイクなので当然ホイールも新調。チームメイトが使っていて、出来が良いと評判のCarbonalのを購入。Carbonalは、リムとホイール専業の、いわゆる中華カーボンメーカー。直販サイトにもかなり力が入っている。直販サイトがあるのは、毎度のことながら下請け脱却ということでしょう。

企業サイト
www.carbonal.com.cn


ショッピングサイト
carbonal.net

販売しているのはリムとホイール。ホイールはいわゆる完組ホイールではなく、量産の手組。ちょうどFFWDがやってるようなスキームだ。吊るしのものはあまりなくて、いくつかの項目を好きなように選ぶセミオーダースタイル。

リム:リム高、幅、仕上げ(マットorグロス)
タイヤ:クリンチャー/チューブレス、チューブラー
ハブ:DT240、DT350、Novatec、Bitex
スポーク:CX-Ray
ニップル:ブラス、アルミ(色指定可能)
この辺が指定できる。これくらいできればかなり自分の用途にあったものが選べそう。

今回購入したホイール

リム:Carbonal(非対称) UD 50mm チューブラー マット仕上げ
ハブ:Bitex(BX306 & 312) ストレートプル F12 / 100mm、R12 / 142mm
スポーク:Sapim CX-Ray
カセット:Shimano 11速
ディスク:センターロック
ニップル:アルミ黒
重量:1273g
[Disc Brake] 700C Road Bitex BX306 & 312 + Sapim CX-Ray Spoke 25mm Wide TUBULAR Wheelscarbonal.net
50mm超ディープ、チューブラーリム、ディスクのハイエンドホイールで比較すると…
カンパ BORA ONE 50 DISC 1348g
FFWD F6D 1470g
Shimano Dura-Ace C60 1355g
こうやってみると悪くないんじゃないでしょうかね。


価格

ホイール代$518+送料$47=$565
(購入時レートで¥63,433)
普通に日本で同じくらいのスペックのパーツをバラで買うだけで10万以上しそうなんだけど。。。
組立工賃込みでなぜこの値段で買えてしまうのか。。。

支払い

海外通販御用達のPaypal

納期

今回は3週間くらいだった。人によって差があるがだいたい2~4週間程度のようだ。配送事故が絶対に起きなさそうなしっかりした専用箱に入って届いた。ちなみに中はホイール本体のほか、保証書、検品者のサイン、予備スポーク2本、予備ニップル2個が一緒についてきた。これはかなりありがたい。特にストレートプルのCX-RAYは入手性が悪そうだからかなり助かる。

ルックス

地味。どこにもブランドロゴが入ってないのっぺらぼうホイール。ただの黒い車輪で、良くも悪くも足元が引き締まって見える。演出性が欲しい人は物足りないかも。そういう場合はホイールステッカーを買うなり自作するなりしても良いかも?

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地味なルックスのCarbonalホイール

出来

リムは最近流行りの丸いやつ←なんていうの?確か前からの風だけじゃなくてヨー角がついても影響を受けにくい形状なんだっけ?
https://ja.carbonalbike.com/uploadfile/201808/15/418c68cfbd7c22d0008ab50dad654b77_medium.jpg

アイレットの処理もきれいで文句無し。アシンメトックなリムはバルブがまっすぐ取りつかないことが多いんだけど、これはバルブのところに、ワッシャが付くようにフラットな形状にしてある。
ハブはBitex。ここんちのハブはNovatecと比べると一段落ちる印象だったが、アンチバイトガード(カセットが食い込まないようにフリーの爪に鉄のパーツが埋めてある)がちゃんと付いてたし、(当たり前だけど)ガタやゴリ感無し。DTやNovatecと比べるとアフターパーツの入手性が悪そうだが、自分は過去一度もハブの故障を引いたことが無い。悪天候のロングライドもしないし、これで良いや。メンテナンスしたい人はハブをDTにすれば良いと思う。ブレーキはセンターロック。
振れ取り台に掛けて回してみたけど、当たり前だけど全然触れてない。スポークにぎにぎしても全周に渡ってテンションは同じくらいになっている。深圳の工場で毎日熟練スタッフが鬼のように組みまくってるだろうから、そこらのショップごときでは追い付かないくらいの経験値がこもってる(気がする)。
なんというか、文句のつけようもない普通に良い手組ホイールだなって印象。
ちなみに重量の実測は忘れた。持った感じはカタログ通りかな。

インプレ

タイヤはヴィットリア コルサチューブラー25Cを貼り付け。初のディスク用ホイールで、明確な比較対象はないのだが、軽くてスムーズに回る良いホイールだと思う。アマチュアのスプリントごときでは力も逃げない。かといってガチガチでも無いし…優等生シマノホイール的というか。これで勝てなきゃ言い訳出来ない程度には良くできてる。
とは言え100点でも無く。ROVAL CLX 50と履き比べした人が、さすがにROVALの方が印象良いよって言ってたので、トップレンジの性能は無さそう。リムの形状でそこまで印象が変わるとは思えないので、タイヤ、もしくはハブの性能の差かな?まぁ10万アンダーでトップグレードを食うほど性能良かったらトップグレードの形無しだもんね。高いには理由がある。Marginal Gainが必要な人はROVALなりBORAなりDura-Aceなりを買うべし。

まとめ

マチュアの練習用から決戦用までマルチに使える汎用ホイール。6万円前後で練習からレースまで使える1300g以下のチューブラーホイールなんてちょっと無いよ。
個人的には決戦用ホイールは持たない主義。メンテナンスに掛ける時間を減らせるし、決戦用機材に身体をアジャストさせる必要もない。自分は平日はローラーメインで、タイヤが消耗しないのでチューブラータイヤのデメリットも出にくい。ディスクロードのホイールはリムの熱破損が原理的に無いので、リムブレーキ時代よりずっとタフな使用に耐えられる。ホイール1種類で全部カバーすることは良いことずくめだと思ってる。まぁ、「決戦用ホイール」という存在そのものがリムブレーキ時代の名残なのかな。
ちなみにツーリングするときは、ローラーで使ってる鉄下駄履いた10速コンポを載せたアルミフレームの出番w


ちなみにチームメイトでCarbonal持ってる人が4人いる。全員ワイドリムでDTハブのクリンチャー/チューブレス仕様のものを使用中。「とりあえずこれ練習用にして、決戦用はちゃんとしたの買う」とはじめは言いつつ、誰もいまだに決戦用ホイールを買ってないので、まぁつまりはそういうことなんでしょう。「地味だけどこれで良いや」となっちゃう。あ、ひとりだけ決戦用に同じCarbonalのチューブラー買い足してるな。所有欲みたいなものを除けば、アマチュアにはこれで十分。繰り返すけどMarginal Gainが必要な人はROVALなりBORAなりDura-Aceなりを買うべし。


中華系ホイールはAliexpressでも良く見かけるけど、どれもいまひとつ信用できない感が強い。Carbonalは中華系ではしっかりしてるし割と安心して推せる一本。完成車についてるホイールはだいたいしょぼいので、こういうツブシの効くのを持ってると良いんではないかと。

閑話

今まで使っていた、リムブレーキ用カーボンチューブラーをメルカリで手放そうと思ったら、全然値段付かないでやんの…リムブレーキ系パーツは当面中古市場がダブつきそう。逆に言えば良いパーツを安く入手できるチャンス!

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現代的なディスクロードバイクに必要な工具

ディスクブレーキが付いててケーブル内装の現代的ロードバイクを所有する場合、どんな工具を買い足したら良いか、というエントリーです。過去にキャリパーブレーキのバイクを持っていて一通りの工具/ツール類は持っているという前提で。
上から優先度の高い順に載せてます。

精度の良い六角レンチセット

きっちり精度出た六角レンチセットは必要、特に2ミリ!STIのブリーディングキャップのボルトが2mmで、ここは舐めやすい。レバーのストローク調整ネジも2mm。また、グループセットも現行のシリーズはディレイラー調整用のボルト類がプラスネジから2mmに変わってる。ここもトルクが掛かりやすいので精度の出ていない工具だと舐めてしまう。セット千円くらいのやつだとちょっと不安。HOZANのレンチセットが完璧に良い仕事する。1.5/2/2.5/3/4/5/6mmの7本セットなら2000円アンダー。この値段でストレスフリーになるならぜひ出すべき。マスト。というか今回A9を組むにあたってRDの調整ボルトをあやうく舐めかけて、急ぎ買いなおしたww

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ホーザン(HOZAN) ボールポイントレンチセット




ブリーディングキット

油圧のディスクブレーキは定期的にエア抜きが必要になる。要はエア抜きキャリパーブレーキのケーブル交換ってことです。エアの噛んだブレーキを使い続けるのは安全性の面で非常にリスクが高い。「いつかやろう」「そのうちショップでやってもらおう」とか思ってると文字通り死にます。ケーブル切れかかってるのに「まだ大丈夫」とか言ってるやついたらドン引きでしょ?一緒に走りたくないでしょ?
作業は慣れれば10分程度で終わるし、良いツールを使えば難易度はけして高くはない。ezMTBというメーカーのを買ったけどこいつは良かった。名前はMTBだけど、当然ロードでもシクロクロスでも使える。

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ezMTBのブリーディングキット
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シリンジの強度が高く、使いやすい

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ブレーキオイル

工具じゃなくて消耗品だけど、必需品なので。(シマノ前提ですが)大容量の1Lを買っておくのが正解。エア抜きなんかは慣れないうちは大量のオイルを無駄にするので最初はこれ買うのがベター。慣れれば消費量ぐっと減るので、そうなったら小分けにして知合いに分けて恩を売りましょうw
消費量は1台50mlあれば余裕なんで、まぁ一生使えます。




メガネコンビネーションレンチ(7mmと8mm)

ブレーキキャリパーのケーブル接続部のネジが8mm。それからブレーキキャリパーのオイル挿入ボルトが7mm。ブレーキのブリーディングやオリーブの挿入に必要。当然小型のモンキーレンチでも代用できるが、あるとネジを舐めにくいし仕上がりもきれい。ここ舐めるとブレーキキャリパー買換えになる。特にリアブレーキは狭いエリアで作業するのでこういうのがあると便利。

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コンビネーションレンチ7mm、8mm

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オリーブの打ち込み工具とケーブルカッター

ディスクブレーキだとエア抜きやケーブル交換がどうしても発生する。その際にケーブルにオリーブという小さいパーツをねじ込む必要がある。この工具が無いと万力でケーブルを挟んでプラハンマーでオリーブを叩き込むという作業になるのだが、めっちゃ大変。この特殊工具があれば超捗る。ZTTOの安いやつで十分。なんならシマノの専用工具より使いやすい
ケーブルカッターはディスクブレーキのケーブル処理の際に。特殊工具だが、安価だし場所も取らないので買うべし。よく切れるカッターで切っても良いけど。今まで使ってたキャリパーブレーキ用のケーブルカッターだと断面潰れて使えないので注意。

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ZTTOのオリーブインサートツール
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ZTTOのケーブルカッター(通称断頭台)

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ケーブルルーティングツール

自分でバラ完するなら必須。アウターケーブルに細いワイヤーを付け、マグネットでフレームの外からケーブルを誘導するやり方。パークツールのやつは使いやすい。呼び用のケーブルがシリコンの被膜で覆っていて狭く引っ掛かりやすい箇所でも通しやすい。それと、ケーブルにねじ込むタイプのリードがあってこの機能あるとだいぶん楽。メンテナンスだけなら不要だが、安価だし場所も取らないのであっても困らない。タコ糸とリボン、掃除機を使う方法もあるが、専用工具の良さってやっぱある。あと当然だけどクロモリフレームには使えない。ZTTOのやつもまぁまぁ使える。ZTTOのはケーブルがシリコンで被膜されていないしリードの種類も少ないが、難しくない箇所なら問題ないと思う。難しくない、というのはダウンチューブの上から下まで一直線に通すようなケース。ハンドルステムに完全内装するタイプならパークツールが良いと思う。

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ZTTOのケーブルルーティンツール
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マグネットでケーブルを呼ぶやり方

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サーフェイシングツール

フレームやフォークのブレーキキャリパー取付面は塗装が乗ってたりして平面が出てない。そのため表面を薄くけずって平面を出してやるとタッチが格段に良くなる。気になると止まらないローターとキャリパーが擦れるシャリシャリ音も場合によっては減らせる。バラ完するなら、というか持ち込むショップが無くて自分でやるなら揃えたいアイテム。現状フラットマウント規格やブースト規格に対応しているのはパークツールだけ、さすが。高額なので仲間うちでお金を出し合って買いましょう
ぶっちゃけ持ってない店、あると思います。

【使い方動画】
youtu.be



個人的に要らないと思うもの

ショップのブログとかで紹介されているけど、自分は不要だなって思うもの。
・ディスクセンタリングアダプター⇒手で簡単に調整できる
・ブレーキピストンレバー⇒マイナスドライバーで代用可
・ローター歪みなおしツール⇒滅多に歪まない。周りでまだ一人もいない。
この辺は好みで。必要無いというか、困ってから考えても間に合うかな。


その他

スルーアクスルのディスクロードでは、ロードバイクで定番の、リアのクイックリリースを左右から挟むタイプのスタンドが使えなくなる。なのでスタンドは見直すべし。チェーンステイとシートステイを支えるタイプが一個あると良い。個人的にはがっちりしたメンテナンススタンドも併用する派。特にエア抜きの場合はバイクに角度を付けて固定するケースが結構ある。なのであるとだいぶん違う。
あとは、これも消耗品だけどブレーキクリーナーかな。ブレーキメンテで油を使うのでいろんなところが油まみれになりやすい。放置してブレーキローターに着いて効きが悪くなってもやっかい。ブレーキクリーナーでガンガン飛ばした方が作業楽。キャリパーブレーキバイクだと、ほんとたまにしか出番が無い(カセットスプロケットの掃除くらい?)けど、ディスクロードだと頻繁に使う。大容量のを買っておきましょう。



こんな感じかな。

ちゃんとした工具を持っておけば、結果としてメンテナンス時間も減らせるし、無用なトラブルも回避できるんではないかと思う。


余談だけど、やっぱHOZANとパークツールはすごい。だいたいなんでも専用工具が出てるし、そのどれもが使いやすい。A9を組むのにチームメイトからちょっと工具を借りたりしたけど、「うわ、この工具使いやすっ!」ってなったもん。ぜんぶこいつらで揃えると金が掛かってしょうがないので、あんま使わないところは手抜きしても良いんじゃないかな。たまにしか使わない工具は仲間内で共用するとかね。

中華パワーメーター XCADEY XPOWER-S

MTBに中華パワーメーターをインストールしてみた。購入したのはXCADEY XPOWER-Sシリーズ。だいたい3万円ちょっとで買えるお手軽中華パワーメーター。このところ、SIGEYIはじめスパイダータイプのパワーメーターが増えてる印象。電機関係の知り合い曰く、SRMの特許切れが関係してるとか?ここ(懐かしのMixi)によるとSRMの特許切れは2011年頃みたいなので、ちょっと時差があり過ぎるような?この辺のテック周りは良く分からんな。とにもかくにも安く買える分には大歓迎。
mixi.jp

製品ページ
xcadey.com

【仕様】

バッテリー駆動時間 150時間
通信規格 ANT+ / Bluetooth 4.0
測定精度 -/+ 1.5%
アプリケーション XCADEY APP
防水 IP67(防塵6級、防水7級)
バッテリー リチウムバッテリー
重量 101 g (SRAM 110BCD)
測定項目 パワー、ケイデンス、左右バランス

スペックは普通によろしいんではないでしょうか。特に防塵・防水性能が高いのが良い。こんなに防塵/防水性が高いのは筐体が完全に密閉されているから。溶着?接着?で中は見れないようになっている。当然バッテリーの交換は不可。


バッテリー持続時間は150時間。自分の使い方だと1年間充電無しで使えそう。充電の接点はマグネットでくっ付ける専用のものなので、無くすと面倒かも。
【2021年3月追記】
内部に加速度センサー?が入っているようで、クランクにちょっと触ったり、振動を与えたりするだけでパワーメーターの電源が入る。実際に走っている時間だけではなく、車で運んでいる時間もバッテリーを消費していると考えた方が良さそうだ。移動3時間ライド2時間なら、合計で5時間使っていることになる。一度のライドで7時間稼働していると仮定して、バッテリーの持ちは20回前後だろうか。


スパイダーは種々のメーカーに対応している。今回はシマノクランク用をチョイス。シマノ新型クランク(SLXなら7100以降)はスパイダーが脱着式で、7000までのスパイダーは圧入式。スパイダーパワーメーターを使うなら7100以降にしないといけない。今回SLX7100系クランクを新規で購入した。取付はあっという間、超簡単。チェーンリングは中華の適当な30tのをチョイス。Garmin 520Jとペアリングして使用。特に問題なく認識。キャリブレーションもOK。XCADEY APPとかいうのは特に使わなかった。

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XCADEYのパワメを取り付けたところ


重量は変更前後でほとんど変化無し。
ビフォー(M7000+中華楕円32t) 668g
アフター(M7100+XCADEY+30t新円リング) 663g
軽いに越したことはないのでありがたい。

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ビフォー 668g
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アフター 663g


赤城4時間耐久レースと、良く行く某トレイルでテストしてみた。
ロードではパイオニアを使っているが、オフロード系パワーメーターははじめて。何かと比べたわけではないが、だいたい主観的なパワー通りに表示されるかなって印象。変なパワースパイクが出たり、タイムラグが発生したりも無い。ごくごく普通のパワーメーターだな。手にしたときに結構軽かったので、剛性が頼りない?と思ったけど全く分からなかった。

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赤城でテスト中


【追記】精度チェックしました
behind-the-bar.hateblo.jp




Garmin側の問題だが、赤城の林間コースだと、木々の隙間から光が落ちてきて画面上でちらつき、数値が読み取りにくい。王滝なんかは明暗はっきりしてるから見にくさはなさそうだが、(ロードで使ってる)現状の9分割画面を4~6分割くらいにして数値を大きく表示させた方が良さそう。


メリットは登りのペーシング。きついところで頑張り過ぎることが無いので結果的にタレにくい。王滝みたいなエンデュランス競技には向いてる。あと、副次的な効果だが、TSSを把握できるようになったのは地味に良い。MTBに乗る時間が増える冬場のトレーニング量の管理がしやすくなる。ただTSS以上のダメージが身体にはあるみたいでMTBでTSS120もやると翌日は完全にレストしたくなるくらいしんどい。ロードなら200を超えるまでは割と平気なんだが…。オフロードではあまりTSSを意識し過ぎるのも良くないかもしれない。


ロングタームでの耐久性はあまり考えるものではないかな。筐体は完全密閉でバッテリーは交換不可になっている。長く使えばいつかバッテリーが膨らんでそこで寿命だ。そういう意味では使い捨て。その代わりに高い防塵/防水性を得ているわけだし、この辺はトレードオフ。価格も安価だしね。割り切って使え。防水は多少犠牲にしても電池交換式を、というのならパワーツーマックスを選べば良い。


中華パワーメーターといえばSIGEYIのも有名だ。見た目大して変わらないからOEM品かなって思ったけどどうも違うみたい。SIGEYIの方はオートキャリブレーション機能が付いていたりと、若干XCADEYとは異なっている。違うメーカーなのかな?SIGEYIのはチームメイトが2名ほど使用中。こっちも普通のパワーメーターだそうで。
www.sigeyishop.com


王滝用に買ったと言って過言ではないのだが…来年王滝やるのかな~。バイクは準備万端なんだが…


いくつかの記事を非公開化しました

本ブログから、オフロードライド(グラベル/マウンテンバイク/シクロクロス)の走行記事を非公開化しました。
(公認/有償のコース、レース参戦記事は除く)

オフロードライドは本質的に不法行為が含まれることが多いです。加えて、本ブログはアクセス数が以前の何倍にも増えており、単なる「個人の日記、ライフログ」を超え、記事の内容に関して社会的責任を負う必要があると判断しました。このため「不法行為の推奨」ととられかねないエントリーについては非公開処理としました。これらの記事については、内容精査の上、後日リライト予定です。

MTBで山を走ることは罪なことなのか?

MTB日和がやってるアンケート

docs.google.com

 


読むと分かるんだけど、テーマはマウンテンバイカーと社会貢献活動についてのものだ。一読して違和感覚えたので文章起しておく。


このアンケートの背景には、MTBで山を走ることは罪なことであり、社会貢献活動を行うことでそれは免罪される」という考え方があると思う。というか自分はそう感じた(違ったらごめんね)。


マウンテンバイクで山を走ることは果たして罪なことなのか?また、社会貢献活動への参加は必要なのだろうか?


分かりやすくするため、Q&A形式で。


Q.罪なこと?
A.都市部ではイエス。田舎ではノー。

 


Q.都市部/田舎って何基準?
A.厳密に定義することは難しいが、もし、山に行ってその日誰とも会わなかったら田舎だし、そうじゃないなら都市部。
具体的に言えば、関東なら一都三県、関西なら大阪神戸京都、あと奈良の一部あたりかな。

 


Q.何が罪なの?
A.ハイカーや地域住民と相容れない。速度が速すぎる。路面に対するインパクトが強い。登りより下りだよね。おっさんが息を荒らげて猛スピードで山を駆け下りてきたらそりゃ怖い。

 


Q.モーターサイクルやジムニーも罪なことしてるよね?
A.もちろんイエス。でも「あいつらのほうが悪い」と下げても何も解決しないので、この問題はここまで。

 


Q.社会貢献活動は免罪になる?
A.都市部で走るなら、間違いなく免罪になる。しかしMTBer全員が無条件で負うべき責ではない。当然メーカーもメディアも負うべき責がある。
社会貢献活動はしないけど金は出す、ってスタンスも間違いではない。社会貢献活動にだけ絞ると社会人ライダーのほとんどが参加不可能じゃないかな。そういう誘導はかなりストレスになると思う。

 

 

Q.お前なんかやってるの?

A.そんな時間ないわ。以前のエントリーでも書いたけど、寄付はしたいなと感じるケースはある。

 


Q.社会貢献活動って?
A.マナーアップや里山の手入れ等。台風のあとに倒木に邪魔されずにトレイルを走れるのはそういった活動のおかげ。
私有地でも地権者の高齢化で山が荒れるケースは増えており、手入れさせてもらう代わりに走行させてもらう、というWin-Winな関係はある。

 


Q.みんな社会貢献活動すべき?
A.やりたい人、やれる人はやるべき。できなくても罪ではない。いや、都市部走ることは罪なことって言ってて矛盾してね?と思うんだけど…ここ上手く言えないな。すまん。

 

 


Q.今後はどうなる?
A.なんかあると炎上しやすい昨今だし、都市部では走れるエリアはさらに狭くなり、逆に地方では観光資源化するので広がるんじゃないかな。「トレイル保全グループに入ってないとこのトレイルは走行不可」というローカルルールのある場所があるのは承知してるし、そういう場所は増えると思う。トータルで見れば地方のフィールド拡大が寄与して日本のMTBフィールドは広がるんじゃないかな

 

 


Q.そうなると車必須にならない?
A.その傾向はあると思う。都市部ライダーは6輪生活が基本になりそう。

 


Q.都市部に近い山で走りたいんだけど?
A.フルリジッドのMTBグラベルバイク等、バイクの限界を下げてゆっくり走るようにするのはありなチョイスだと思う。また、都市部でのe-MTBの使用については慎重に考えるべきかもしれない。

 


Q.そんなの面白いか?
A.レギュレーションガチガチのシクロクロスは面白いし、文字数に制約のある俳句は優れた芸術作品。ローテクでも制約あっても面白さはある。物足りなさは感じるかもだけど。

 


Q.メーカーやメディアはどうすべき?
A.まずメディア。ライダーは社会貢献活動しなさいよ、というのはライダーに投げっぱなしに見えるかな。利害関係者全員がやるべき責を取り上げて欲しい。あとは寄付の窓口の紹介などはぜひやって欲しい。社会人ライダーはとりあえず金くらいなら出すぞ。
次メーカー。トレイル保全やマナーアップなんかもそうだけど、環境や地域住民にインパクトの低いバイクを積極的に売るアクションがあっても良いと思う。ローテク路線ね。日本にはほとんどトレッキングバイクカルチャーが無いし、上手く行けば市場拡大(1人にハイテクMTBとローテクバイク、2台売るチャンス)にもなるのでビジネスチャンスだと思う。

 

 

 


個人的には、MTB日和のアンケートは都市/地方の切り分けをせずに、マウンテンバイクと社会貢献活動を結びつける、あるいは誘導しようとしている点が、やや乱暴に感じた。


アンケートだけでこんな文章を書くのはちょっと過剰反応かな?と思わないでもないが、以前から里山とマウンテンバイクカルチャーの摩擦については考えることがあったので、整理する良い機会になったぞ、と。11月末の「MTB日和」にアンケート結果が出るのかな?購入してみてもう一度考えてみたいと思う。

 

 【アンケート結果が載るMTB日和が出たので買ってもう少し考えた】