Fujiyama Power-line Trailを走ってきた
7月23日(木祝)にオープンした、Fujiyama Power-line Trailを走ってきた。
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動画
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東京電力のMTB好きスタッフが、高圧鉄塔の巡視路をMTBトレイルにするというアイディアを具現化した、日本でも珍しい(唯一の?)トレイル。普段4000円のところ、オープン日は無料ということだったので申し込んでみた。まぁただより安いものはないw
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この記事によると
MTB好きの若手社員が送電線の巡視路の活用を発案、事業化までこぎつけた。
ということなので、ものすごいパッション溢れる方がオープンのために尽力されたように見える。電力会社というお役所仕事(偏見)な職場で自分のやりたいことを通したそのエネルギーには正直脱帽。
走ってみての感想
PROS
富士の麓という観光資源としての高いポテンシャル
CONS
下り系ライダーには敬遠されるタフなコース
総合的なMTBコースとしての完成度の低さ
課題
料金に見合うバリューの提供(コースと付帯施設)
宿泊や飲食等と絡め、地元にたくさんお金が落ちる仕組み作り
といったところでしょうか。
以下蛇足。
コース
大きくは7キロのトレイル、5キロのキツイ舗装登り、9キロの緩い舗装路の3つのパートに分けられる。
7㎞のトレイルは、まさしく鉄塔を繋いでゆくルート。ちょっと走ってドーン!(下り)からのドーン!!(登り返し)が鉄塔毎にくりかえされ、下り基調というが全くそんな印象受けない。スプリントのインターバルトレーニングをひたすらやってる気分。脚力もスキルも一定以上ある中級ライダーじゃないとまったく楽しめない。同行したチームメイト(MTB歴一年)は登り返しのほとんどを押してあがっていて大変そうだった(他人事w)
その後、斜度8%距離5㎞ほどの舗装登りをこなす。インターバル後にこれはキツイキツイ。しかしチームメイトと登りの脚が近いこともあり、なぜか二人でむきになって爆走。追い越した見知らぬライダーに「あっ!E-bike良いですね!」と話しかけられたけど、いいえ100%人力ですw
この日はなかったけど、基本(希望者には?)この5キロの登りは車で搬送してくれるそうな。
コースタイムはトータル2時間程度かな。初級者は3時間近くかかるかも。
土質は火山灰に土が混ざったようなかなり柔らかい質。この日はやや濡れててフカフカズルズル。けっこう神経を使った。所々に溶岩(火山岩?)が露出していてサイドカットしやすそう。実際どこかに小さな穴が開いたようでスローパンクしていた。
申込と料金
申込はメールで行う。利用料金は4000円。車での搬送費用が含まれている模様。この利用料金、3日前までの事前払い込み。。。MTBライドは天候要因に大きく左右されるので、当日雨だとDNSするか落車上等で走るしかない。個人的には雨だとトレイルへのダメージも含めてあまり走りたくない。そういう意味では支払いは当日払いがありがたいな…。
スタッフと運営
この日はスタッフがたくさんいた。若いスタッフはおじさんたちの泥遊びを見て興味津々て感じ。そのいっぽうおじさんスタッフ達は全然興味なさげw ぱっと見では全員MTBに関しては素人っぽく見える。東京電力の新規事業ということで社内の人たちで運営してるのかな。個人的にはここの素人っぽさが気になった。
コースは現時点ではまだまだ荒削りな印象を受けるし、今後サービスをブラッシュアップするのにユーザーのニーズを把握できないといけないだろう。当然コースのメンテナンスにだってMTBライドの知識が必要になる。この辺をしっかり出来るのか気にかかった。アドバイザリースタッフとして県内のショップやトレイルビルダーは参加してないのかな?
【追記】
横浜の轍屋さんがサポート店舗になりました。
https://wadachiya.com/2020/11/19/fujiyamapowerlinetrail/
アクセス
富士市。混雑無ければ御殿場の少し先、くらいの感覚。都心からのアクセスは悪くないと思う。
ファシリティ
トイレはスタート地点のみ。これは女性ライダーに優しくないと思う。コース中で催したらその辺でやれってことですね分かります。ゴール地点に洗車スペース(バケツ、水、ブラシ)があってありがたい。近くにコンビニ等無いので補給などは事前に済ませておく必要あり。
蛇足まとめ
とにかくコースの癖が強い。現時点では登りも下りもこなせるエキスパートライダー向け。そして肝心の楽しさがあまりに少ない。トイレ等の設備の不足もあり、残念ながら4000円という利用料に対するバリューを提供できていないと感じる。下り系ライダーはふじてんに行くだろうし、自然を味わいながら走るなら伊豆の山伏トレイルが最高だ。アクセスも都心からなら小田原フォレストバイクの方が近い。
富士山のふもとという抜群の立地なわけだから、ポテンシャルはめっちゃ高いと思う。コースのブラッシュアップはもちろん、近隣のキャンプ場や飲食店とのコラボレーションなど、地域にお金が落ちる仕組みがあったら良いんじゃないでしょうかね~。