オリジナルのロードバイク組立編(ICAN A9)
組立編です。先日オリジナル塗装でオーダーしたICAN A9。走り出せるようになるまで結構時間が掛かった…。とりあえず組立関係について備忘録的に。
パーツアッセンブル
グループセットはR8000系アルテグラ、ホイールはCarbonalの50mmディープと手堅いパーツチョイス。それ以外は適当に、といってもステム一体型ハンドルバーとシートポストが専用品なのでサドルとバーテープくらいしかやることない。とりあえずサドルは手持ちのセライタリアのを取り付け。バーテープは適当に中華の。タイヤはヴィットリアコルサチューブラー25C。
パイオニアのパワーメーターが付くか若干不安だったのだが、クリアランスばっちり!
完成車重量
ペダル無し、ボトルケージ無しで7.3kg。
【重量参考】
S-Works Venge 2020 6.9kg
Aeroad CF SLX 8 Disc Di2 7.57kg
Cannondale SystemSix 7.6kg
TREK Madone SLR 9 7.7kg
FELT AR Advance Ultegra Di2 8.3kg
こうやって比べるとエアロ系としては悪くない。
しかしやっぱりVengeってちょっとおかしいわ。。。なんでこんなに軽いの?ロストテクノロジーでも使ってるの?
組立編
・ケーブル通しに6時間
やはりケーブル完全内装は人類には早すぎるテクノロジー。マジでSAN値ガリガリ削られた…。チームメイト2人がかりで6時間。メンテナンススタンドに固定して、パークツールのケーブル通しを使って。あとはヘッドライトなんかでのぞき込んだりしながら。集中力が無いと無理。全然関係ないけど、脳外科医とか心臓外科医ってすげーわ。バイクはケーブル引っこ抜いてやり直しできるけど手術は一発勝負だもんなぁ。
Fブレーキホースはハンドル側から通すとフォーク側にケーブルガイドがひっかかり、リューターで少しだけ内側を削った。パークツールのケーブル通しに少し長さがあって引っかかったのだけど、掃除機とリボンを使うやり方なら問題無く出たかも。
ICANがどうこうじゃなくて、この完全内装システムはとにかくしんどい。。。次やるときは経験値積んでるから半分くらいの時間で出来そうだけど、当面いやだ。
あと買ってから気づいたのだけど、ケーブル内装タイプのバイクってケーブルアジャスターを取り付けられないんだよね。そうなるとフロント変速のケーブル微調整が出来ない。仮に温度差が夏冬で30度あるとすると0.3mmくらい伸び縮みする。さすがにアジャスター無しは無理か。こりゃやべぇって思ってたら最近の8000系アルテグラはFD側に調整機能が付いてるんだって、知らんかった。んなわけでFDは手持ちの6800系を諦めてFD-R8000に新調。
この動画だと割と簡単に通してるんだけどなぁ…
youtu.be
・精度は非常に高い
フレーム内部つるっつる。パーツはパチっと組めてズレ無し。素晴らしい。塗装がフラットマウントのブレーキキャリパー取付部に少し乗ってたけど、エア抜きして使ってみたらタッチも悪くなかったのでそのまま組んでしまった。そのうち気が向いたらサーフェイシングするかも。
カーボンの加工精度が悪いと影響が出やすいのはシートポスト。乗ってるうちに動いたり異音が出たりするからあーダメだなって分かる。特にカムテール形状のは真円形状と違って難易度が高い。普通にマスプロメーカー品でもズレたりするもんなぁ。A9のは精度良く、スルッと入り、軽い力でピタッと留まった。念のためファイバーグリップを塗って組付け。BB、ヘッド周り、エンドは言うに及ばずきれい。
・Rディレイラー調整問題
FDを8000系にしたついでにRDも8000系に新調。初のシャドーデザイン。フレーム側(エンド金具?)の問題なのか、シマノコンポとの相性問題なのか、チェーンのテンションがどうしても足らず、インナートップでチェーンがダルダルになる。しょうがないので長いボルトをホームセンターで買ってきて、テンションボルトを交換して対応した。何が問題だったのだろう?変速もちゃんと出来るしとりあえずあんま気にしないことにしたw
ここは私の勘違いでした。訂正記事はこちら。
behind-the-bar.hateblo.jp
・ニッセンのケーブルは神
はじめ適当なケーブルで組んだら屈曲がきついのかフロントが変速出来ないレベルで重い。「ふんっ😣!!!(ガッチョン!)」という感じ。これはさすがに手首痛めるわ。。。Di2にするか相当悩んだが、ダメ元でニッセンのケーブルに変更したら割と普通の重さになった。つまりニッセンのケーブルは神。内装でフルアウターなのでこの手のフレームではケーブルは良いものを使うべき。女性とか握力が弱い人なら初めからDi2で組む方が良いと思う。
・ヘッドパーツはゴムシール無し
通常ヘッドパーツはヘッドに水が入らないようにゴムシールが内蔵されている。ところがこのヘッドパーツはそれが無い。というか、ケーブルを通すために穴が開いてるのでたとえゴムシール付けてたとしてもどこかしらか水が入りやすい構造だ。ヘッドベアリングが錆びるとケーブル全交換が必要になるのでなるべく避けたい。ブログを読んでると、同様の構造のVengeとかでヘッドベアリングがゴリゴリしてきて大変、みたいのを見かけたりするので塩が入らないよう注意しないと。ローラー台で使うのは絶対止めておこうと思う。
・ハンドル破損→交換
ステム固定ボルトが長く、締めこんだら固定ボルトを入れる袋穴が抜けてしまった。しょうがないので、ICANにクレーム出して交換してもらった。もちろん無料。新しく届いたハンドルバーもボルトが長かったので短いのに交換して対応←2回連続で間違ったサイズのボルト付けるとかどないなっとんねん!というかたぶん設計に問題があると思ってなさげ。
このステム一体型ハンドル、めっちゃ硬い。中華ハンドルってふにゃふにゃなイメージを持っていたが、どんだけ力を加えても撓まない。破損した際も「パキーーーン!!!」という金属っぽい硬質な音を立ててた。このハンドルだけでもかなり価値あると思う。最近の中華パーツ侮りがたし。
組立に結構時間も掛かったし(トータルで15~20時間くらい?)、パーツ交換等では面倒なやり取りもあった。そういうのが嫌な人はキャニオン買うのが正解だと思う。これなんかコスパ最高。
Aeroad CF SL 8 Disc ¥399,000 7.78 kg
www.canyon.com
なんでキャニオン買わないのかって、自分でデザインしたり好きなパーツ選んだり、大人のプラモデルというか、ロマンですよロマンw
中華カーボンはこれでMTBとロードで2台目だけど、なんというかおもちゃっぽく扱えて癖になるな。Canyonもそうだけど、一度こういう超コスパのバイクを経験しちゃうと大手のメーカー品を買うのが馬鹿らしくなってくるというか、コスト感覚がだんだん麻痺するというか。変な例えだけど、遊び慣れた異性といちど付き合うと目が肥えてしまって、結果として婚期が遠のく…みたいな。自分の周りでも、「もうCanyon以外買えない」って言ってる結構人多い。
でもそういうの、良くない部分もあると思うんだよね。試乗会があったり、日本語のレビューがたくさん手に入ったり、アフターサービスがしっかりしているのはメーカーがちゃんとしかるべきマーケティングコストを支払っているから。そういうところ無視して高い高い言うのはフェアじゃないよな。
...Canyonは試乗会もやってるし日本語のレビューもいっぱいあるしアフターもちゃんとしてるんだが…?やっぱCanyonは神?w
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