Plover Cycles Blog

ロードとMTBとシクロクロスと。

移転しました。

約5秒後に自動的にリダイレクトします。

News of the week 20210816~0822

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最近は日曜午前中にZwiftでレースをして、午後にこのエントリーをまとめるのがリズムになりつつあります。


今週はこれ!

キャニオンLux Trailデビュー
www.bikeradar.com
youtu.be

いわゆるダウンカントリーバイクだね。
・HAはLuxより2.5°寝かせた67.5°
・リーチはLux比で+20mm
・R/Fサスストロークは120mm
・ちょい太タイヤ
・ローター径F180,R160
・WBはMサイズで1176mm
・値段は379000円~
短時間のレースを想定しているXCバイクはライド中集中力と緊張感を強いるので、長時間ライドでは疲れやすくもなる。Lux Trailはジオメトリを変更することで、XCバイクの軽量さを維持したままピーキーさを取り払ったモデルと言える。
これは、、、日本の里山にめっちゃ良いな!シリアスなXCレース以外はなんでも良さそう。自分が持ってるFM936と比べるとほんの少しコンパクトなジオメトリー(M同士比較で、FM936が20mmくらいWB長い)。普段は里山メインで、SDA王滝みたいなマラソンイベントに出たりとかには最高のバイクだ。ヘッドが寝てて安定志向なので、たまに下り系ライダーとゲレンデやパークいったりもOK、というのも頼もしい。アースカラー主体なカラーリングも素敵。トレイル仲間が早速オーダー入れたので現物見るのが楽しみ。
どうしてもバイクは1台だけにしろ!と言われたら絶対ダウンカントリー。とにかくレンジが広い。ちなみにこれの影響で、以前上げたダウンカントリーに関するエントリーへのアクセスも急激に伸びました。
behind-the-bar.hateblo.jp



SDA王滝2021秋は延期
実質中止だね
www.powersports.co.jp



Brack Inkから5本スポークのカーボンロードホイールがデビュー
bikerumor.com

・ワンピース、コンプレッション構造
・チューブレス/クリンチャーで1318g
UCI未認可
風洞実験の結果は内緒
・メーカー曰く「ラグジュアリーなユーザー向け」
UCI規定ではスポーツ本数に制限があり、5本スポークはダメ。プロレースでは使えないが見た目はとにかくカッコイイしそこそこ軽量。値段は可愛くないw
そういや昔のSaecoチームはスピナジーのカーボンスポークホイール使ってたけど、あれはどうだったんだっけっか。

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Spinergyホイールを履いたCannondaleに乗るマリオ・チッポリーニ

【出典:cyclingtips.com】



PinkbikeのMTBハウトゥ第五弾
今回はブレーキングについて。結構実戦的。これ簡単にそうに見えてめっちゃ難しいやつや。。。
www.pinkbike.com



茨城CX中止
ibarakicx.com



BSアンカーのRP9のインプレ記事
www.cyclowired.jp
実走インプレ記事は初?なかなか良さそう。
「ギア一枚軽い」とか「バイクが走りたがってる」とか情緒に訴えかける内容なのが相変わらず日本的というか。レーシングマシンなんだから「どのくらい速いか」という数値データがあっても良さそうなんだが。「250Wで〇㎞走って〇秒速い」とかだけじゃなくて、「〇〇〇峠を走ってレコードタイム出たよ。パワーデータ分析すると、このKOMでは従来より〇Wセーブ出来てる」みたいな。ターゲットユーザーがこういうエモーショナルでウェットな記事を求めているという分析なのかな?BSはデータは持ってるだろうけど、ハイエンドバイクって案外床の間バイクとして購入する層がそこそこいるとか?そういうユーザーはデータよりストーリー重視だし。



Ribbleが新型エアロロードUltraをローンチ
日本ではほとんど見かけないRibbleだけど、変態テクノロジー満載で最高。
road.cc



【閑話】
今週に限らないが、いくつかのブログで「燃え尽き症候群」らしきことが書かれているのを目にした。「ツールドおきなわが中止になってやる気が起きない」とか、「どうしても練習に身が入らない」とか。イベントが片っ端から中止もしくは延期になってるからリズム狂っちゃうよね。。。
レースが普通に開催されるまで、まだまだ時間が掛かりそうだし、レースに対する熱量の比率をコントロールしないとな、と思う。最近はコンペティションとは無関係なサイクリングの予定をなるべく組むようにしている。「おしゃれカフェライド」とか「絶景を見に行こう」みたいなやつ。距離短め獲得標高低め、それから何より意識低め(ここ大事w)、「楽しい」を最優先にするのがこういうときに大事なことなのかも?


Tweet of the week

高橋大喜MTBクリニックベーシック編@ふじてん20210801

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高橋大喜MTBクリニック、先日参加したジャンプ編に続いてベーシック編も受講してきた。
behind-the-bar.hateblo.jp


時は梅雨明け、場所はふじてん、涼しくて最高。


今回の内容は、基本姿勢ドロップオフコーナリングの基礎
詳細は飯のタネコードだと思うので割愛。気になった方はぜひ参加して確認してみてください。ちなみに参加したのは7名。リピート率は高い模様。そこまで少人数でもないが、リピート率が高いのもあってか、雰囲気はフランク。自分では思いつかないような質問もバンバン飛び出し、その辺も含めてめちゃ勉強になった。


振り返りというか、受けた感想というか。うーん、ある程度「出来てるつもり」だったけど、ぜんぜんダメだったの一言。。。なまじ昔やってるものだから「思い込み」「変な癖」が出て、身体が勝手に動いてしまう。先生に指摘を受けるのだが、これを矯正するのがすごく難しい。もう体が勝手に動いてるから自覚できてた瞬間には動作が終わってる...くっそ

講習中、2回もこけたが、2回ともダイキ先生が「どうしてこけたのか」を指摘してくれた。こうやって指摘があるとPDCAがキレイに回る。自分だけだとPDAAになってしまいがちなので非常にありがたかった。上手い人の目の前でコケるというのは実はレアな経験だと思う。


自分の癖、スキルが下手なところを自覚して、再構築する。これがいまの自分に必要なんだな、より安全に楽しく走るために。もちろんこれが何より難しいのだけれど。

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ベーシック編@ふじてん
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ベーシック編@ふじてん
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ベーシック編@ふじてん

こうやって写真見ると自分のイメージと実際にギャップがあって恥ずかしい。『運動神経が良い/悪い』とは良く言うが、これって自分の動作と脳内のイメージを一致させるのが上手い/下手って意味だと思う。自分の写真を見て絶望するということはそれだけイメージと実際に大きなギャップがあるということなので、自分は運動神経劣悪だw



フィーは前回同様レッスン7000円(+ふじてんリフト券料金が3000円)
現地合流したチームメイトはスキーもやるのだけれど、料金についてはスキーもこれくらいだそうで。



ちなみに名前はベーシック編だけど、いわゆるMTB買ってすぐのいわゆる初心者向けではないかなという印象。脱初級者を目指す人、ふじてんを楽しく走りたいエンジョイ勢、ベテランの乗り方チェック。そういった目的に向いてると思う。



【閑話】
前回のエントリー(ジャンプ編)を上げたところ、ダイキ先生からプロフィールが寂しいとメールで突っ込みが入ったので紹介します(笑)

ちなみになんですが、インストラクター養成講座以外にもトレイルビルダー養成講座というものも開催
してしています。(中略)

これらの活動が日本のMTBシーンにとって必ずプラスになると考え活動しています。

そもそも僕はプロライダーとして活動していて、アジア人唯一のFMB公認プロライダーでもあります。FMBとは世界のフリーライドマウンテンバイク協会で、ブランドンセメナックなどのトッププロも登録されています。僕はスロープスタイルと言う競技で公認大会に出場経験があるプロフリーライダーなのです。

(中略)思わず自己紹介をしてしまいました笑

フリーライドマウンテンバイク協会
www.fmbworldtour.com


しばらくは近所で地味練しよう。そして次はアドバンス編だな。目指せカッティー

News of the Week 0809~0815

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気になるニュース、気になる機材、News of the week


0810
SRAMからグラベル向けグループセットXPLR登場
www.cyclowired.jp

サスペンションやドロッパーシートなども含めたインテグレーテッド(統合的な)コンポーネントだなという印象。バイクメーカーに、フレーム以外丸ごと導入提案できる仕様で、ビジネス的には単価アップを狙うということか。
SRAMのロード用コンポーネントのアドインのような格好
・ワイドギアリングを実現
・ロックショックスのグラベルサスペンション
・ロックショックスのドロッパーシートポスト
・ZIPPのグラベルホイールとタイヤ
グループ全体でグラベルに最適化しようというのはシマノと差別化出来てて上手い!
あと、国内代理店が変わった。株式会社メニーズという会社だが、住所以外の情報がほとんどない。インターマックス時代はあんまり良い話を聞かなかったので、良い方向になることを期待。
https://www.instagram.com/manys.cycle/



併せてキャニオンからもグリズルのXPLR搭載版が登場
スポーツバイクを1台しか持てないとしたら、こういうレンジの広いバイクはありかもしれない。
bikerumor.com

グラベルロードって実際どうよ?】ロードバイクMTBとの比較、巡航速度と走破性、楽しみ方など
ちょうどグラベルバイクの走り、使い方についてまとまった内容のエントリーが。
solitary-boy.com



0810
GTがエンデューロバイクをリニューアル
www.pinkbike.com

名前 GT Force Carbon
ホイールサイズ  29"
Rトラベル量 160mm
フレーム材 前カーボン、後ろアルミ
ヘッドアングル 63.5°
チェーンステイ長 445 or 435mm
サイズ展開 S-XL
やっぱり流行りのハイピボットアイドラーサスペンション(リンクはホルストリンク)



0812
アルミフレーム、機械式コンポーネントリムブレーキのバイクのリリースが途絶える
www.bicycling.com

アルミ、機械式、リムブレーキというのは、いわゆるエントリーグレードの代名詞的構成だった。確かに今のエントリーグレードのロードバイクは、105の油圧ディスクにカーボンフレームが主流かもね。
エントリーを読んでて面白いと感じたのは、機械式かつリムブレーキコンポーネントを今後も作り続けるのはおそらくカンパニョーロで、もしこのカテゴリーを今後も残したいなら、みんなカンパニョーロを買おう、と言っていること。。。。うーん、カンパ、、、買うか?w


アディダスグラベルシューズをリリース
やはり5.10を買収して以降、バイクシューズに関しては積極的な動きを見せるアディダスSPD-SL対応のロードシューズではなく、競合がまだ少ないSPD対応のグラベルシューズでリリースしてくるあたり、なかなか。ソールパターンはあまり見かけないツブツブタイプで歩きやすさとグリップを両立させているとのこと。価格は$170。国内展開は未定。
ソールパターン的にシクロクロスは厳しそうだが、歩きの少ない王滝なんかは面白いかも?
Velosambaは3か月ほど遅れて国内展開はじまったと記憶している。今回はどうかな?もしやるなら、黒じゃなくてPulse Aquaっていうカラフルな方でお願いしますアディダスジャパンさん。
cyclingtips.com



推薦入学の功罪、支える組織、引退後のセカンドキャリア
link-tohoku.co.jp
熱量はすごいがちょっと視点が分散していて分かりにくい。
A.今の大学推薦入試の仕組みは、選手が勉強せず、セカンドキャリアとしての頭脳労働を担うのが難しい
B.(不勉強な引退選手が)引退後スポーツ組織運営に関わると、しがらみに囚われて組織が戦略的に動けない
B.結果的に、多くのスポーツ組織は、人材と戦略とメディア活用が不在で、将来性が低い
D.将来の禍根を断つために、推薦入学という仕組みを見直していくべき
こういうことですかね。自分の周りにはスポーツ推薦上がりの知合いがいないのでちょっと分からないのだけれど、、、まぁそうかなという気はする


第30回シマノ・バイカーズフェスティバル 新型コロナウイルスの影響により参加者募集開始を延期
お盆の大雨の影響もあるだろうし、こりゃSDA王滝もだめかもな…
www.cyclowired.jp



0813
ツールドおきなわ、今年も市民レース中止
t-d-okinawa.jugem.jp



野沢温泉スペシャライドカップが開催
www.cyclorider.com



0815
ブリジストンアンカーのネオコットクロモリフレームが廃盤

長年「上がりバイク」としてのポジションをキープしてきたアンカーのクロモリバイクがディスコン。優れたプロダクトなのだろうけど、レース機材としてはハイエンドカーボンには敵わない。ディスク化などの近代化改修には投資が必要。さらに言えばデビューから30年近く経過し、職人さんの高齢化も深刻だろう。新しい職人の育成にも当たり前に金が掛かってくる。廃盤むべなるかな。
クロモリフレームの設備と人員のみを別会社(例えば株式会社ネオコット、みたいな名前で)として分離し、クロモリフレーム専門メーカーとして生き残るという途もあるのかな?と思うんだけど、じゃぁ誰が引き受けるのかっていう問題が。パナレーサーと違って世界的には知名度も販路も無いし...。難しい。
ギャラリーフェイク」に出てきた京都の町屋の話そのまま



Tweet of the week


LYNE COMPONENTSのHOLY RAIL DUAL CAGE KIT

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SDA王滝のようなマラソンイベントは、バイクの積載性が無視できない。以前乗ってたVitus Sentire 29は、フレームのボトル取り付けが1か所しかなく、自分が参戦した際はボトルを横並び2本に増設して走った。
behind-the-bar.hateblo.jp

今乗ってるFM936もボトルケージ取り付け箇所は1本なので、今回もこのパーツを流用することを検討したのだが、ちょっと問題があって、使うのが躊躇われる。

  • ドロッパーシートポストを下げると膝が干渉することがある
  • 並列タイプだとボトルが横に張り出し、地面からの泥の跳ね上げがある
  • 左側のボトルを左手で取るのが非常に難しい
  • 見た目が非常に残念()


そんななか見つけたのがこれ
LYNE COMPONENTS社の『HOLY RAIL DUAL CAGE KIT』という製品
Holy Rail Dual Cage Kitwww.on-lynecomponents.com

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HOLY RAIL DUAL CAGE KIT

ボトル1本デザインの前三角内にケージを1本増設するアクセサリー。並列ではなくて直列(タンデム)なので、脚とも干渉せず、ボトルも泥はねで汚れない。2本とも利き手で抜き差しできるし、見た目も非常によろしい。並列タイプの弱点を全てクリアーしている。これいいじゃん!

こういうのは人柱精神が大事w
というわけで注文

注文はオフィシャルショッピングサイトから。南アフリカから通販なんてうまれてはじめて。
ケージ R899
送料  R450
合計  R1349
※R=南アフリカランド
日本円換算で10,387円…高いが選択肢が他になさそうなのでいっときましょう。
ちなみにR900以上で送料無料になる。普通にこれだけ買うとR450の送料が掛かるので、もし試したい人がいたらR450以下のものと組み合わせてR900以上にして注文するのが良いかと。自分は見落としてしまったw

7月8日に注文して7/22日に到着。配送はDHL。

構造

アルミレール、レールとフレームの間に入れるゴムカバーボトルケージマウントボトルケージで構成されている。
ダウンチューブにアルミレールを固定し、そのレールに、ボトルケージマウントを付ける。もちろんケージはそれぞれ上下に可動して微調整可能。ゴムカバーはレールがフレームへ傷付けないようにするための保護用かな?

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HOLY RAIL DUAL CAGE KITが届いたところ

このパーツの出色な点は、レールに取り付けるV字型のボトルケージマウント。これをレールに付けることで、ダウンチューブに対して角度を付けたケージの取り付けが出来る。

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V字型ボトルケージマウント

ボトルケージはサイドエントリー式。フレームの右側へ抜き取る設定。サイドエントリーといってもあまり極端ではなく、真正面から見た時に少し右にずれているな、と分かる程度。オフィシャルサイトでは左手で抜き取るL版も用意してあった。自分は右手で抜くので標準(R)のまま。重量約40g。

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サイドエントリー式のボトルケージ


重量はシステム全体で約166g。今までつけていたボントレガーバットケージの重量48gだったので都合118g重量増。

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HOLY RAIL DUAL CAGE KIT全体重量

取付

ちょっと分かりにくいところがあったが、30分ほどで装着完了。パーツの精度もしっかりしており、とくに問題はなさそう。構造上レールと車体にほんの少し隙間が出来る。ボルトをぐいぐい締めこむとレールが曲がりそうでちょっと怖いかも。

取付前後で比べてみましょう。

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ビフォー
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アフター


おぉ、ばっちり!500mlのボトルが2本取付できた。見た目もあまり違和感なく、ノーマルでこれ、と言っても通じそう。ちなみに750mlのボトルも試してみたけどそっちは無理だった。もうワンサイズ大きなフレームならいけたかも?

インプレ

だいたいこの手のキワモノはいきなりレースに投入すると失敗するw

トラブルがあってもリカバリーが簡単なところではじめにテストするのが望ましい。ちょうどタカハシダイキ先生のMTBクリニックがあったので、ふじてんリゾートでテストしてみた。この日は都合4本下ったけどボトル落ちなどトラブル無し。4本は試行回数としては少ないが、ふじてんはでかいドロップもあるし根っこガタガタもある。ここで問題無しならまずは合格と言えそう。
肝心の使い勝手だが、ボトルの抜き差しは違和感無し。走りながらでも前後どっちも取れる。絶妙なサイドエントリー式のケージがなかなかいい仕事してる。ひとつのレールにボトルが2本なので良く見るとすこし揺れるが、今のところ大丈夫そう。

本当はSDA王滝で使って試してみたいのだが、コロナ感染者数の推移を見てると今年の開催も怪しいか?

どんなバイクに付く?

他のバイクに付くかどうかの参考に、横から見た際のサイズを。だいたいこれくらいあれば付くかな。ダウンチューブを少し前方向にオフセットさせて前三角の面積を稼いでるフレームの方が付けやすいと思う。

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HOLY RAIL DUAL CAGE KIT フットプリント

まとめ

FM936の弱点が見事に克服されたし、良い買い物だった。
ボトル1本式のXCバイクのボトルを増設するならこれはあり。ダウンチューブ下にケージを増設するタイプのアクセサリーを使えば3本まで増やせる。
フルサスクロカンバイクもドロッパーシートポストがほぼ標準装備となり、サドルバッグが使えないケースが増えつつある。そんな中こういうカスタムパーツはありがたい。



【閑話】
ちなみにボトル1本タイプでドリンク容量を稼ごうと思ったら、1Lサイズのでっかいボトルにするのが手っ取り早いし安上がり。ただ、1L×1本と500ml×2本なら、それぞれの中身を変えて運用できる分、500ml×2本の方がメリットが大きい


【閑話2】
ボントレガーのバットケージは神。ちょっと重いけど絶対ボトル落ちない。にもかかわらず抜き差しは簡単。値段も安いしケージ選びに迷ったらこれ買っておけば問題無し。

News of the Week 0802~0808

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暑い暑い暑い暑い暑い…
溶けてギー*1になりそうだぜ
夏バテするとニュースチェックもおざなりになるなw



8月2日
西窪友海による陸上競技
かっこよすぎる。
youtu.be


シマノ・バイカーズフェスティバルが始まるよ
www.cyclowired.jp


栗村さんが輪生相談を再開(?)
「夜の営み」などの名言でときにはバズり、ときには質問者への真摯な回答で絶大な人気を誇った輪生相談がJ Sportsのサイトに引越し。Cyclistに載ってた昔のやつも読めるようにしてくんないかしら。
www.jsports.co.jp


8月5日
乗鞍ヒルクライム中止
うーん残念
norikura-hc.com


8月6日
ラルフローレン銀座内にスケートランプが?!
スケボーというと、タトゥとドラッグとパンクなスラムキッズのもの(←言い方)というイメージだったのだけど、オリンピックの様子を見ていると、むしろ最近はハイソサエティの子息子女が嗜むカラーを感じるなと。そんな中でこのニュース。ハイソとまではいかないかもしれないが、健全なスポーツに回収されていく流れがあるのかな。
お台場の五輪パークも残るみたいだし、こういうある種の「漂白」はスケート市場には追い風なのかも。
tabi-labo.com


8月7日
クラファンでSPDスニーカーのファンディング募集中。
先日Velosambaを購入して思ったのだが、街乗りSPDとでもいうべきカテゴリはまだまだ発展途上で、これからメーカー参入がいくつかあるのでは?と思った。こういう、どうということないデザインは自転車がメインじゃない人には良いんじゃないだろうか。


8月8日
HOPEが新エンデューロバイクのプロトタイプを発表
流行りのハイピボットアイドラー。リンクはシングルピボット+リンク方式。
www.pinkbike.com


ハーレーダビッドソンがe-チョッパーを限定リリース
旧いアメリカンカルチャーに対する懐古デザインって、ややもすると醜さを感じさせることがあるのだけれど、これは良くまとめたなぁ。
FSA ACRと同様の方法でケーブルを完全内装にしたところがスマートさを演出している。
www.cyclorider.com
youtu.be


Tweet of the week

*1:ちびくろサンボではバターだったけど、実際はギーらしい

マウンテンバイカーズ白書

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レクリエーションのためのツールとして、スポーツや競技のツールとして、アウトドア派のサイクリストから注目されているマウンテンバイク。本書は、日本のマウンテンバイカーを取り巻く現在の環境について、野外フィールドの運営・維持に携わるエキスパートほか、多方面より情報を収集。持続可能なマウンテンバイクシーンを築くためのヒントが得られる1冊となっている。

【目次】
第1章 MTBの野外フィールド確保を目指す地域連携活動
第2章 日本におけるマウンテンバイカーの歩みと現状
第3章 地域と結びつくマウンテンバイカーの野外フィールド
第4章 MTBの野外フィールド創りの技術とノウハウ


Twitterで見かけて購入。
色々と考えさせる内容だったので、自分が考えるMTBシーンの問題点の整理というのも兼ねてエントリーを起こすことにした。

日本のMTBシーンの問題点

過去何回かエントリーを起こしているが、日本のMTBシーンの問題点は3つあると思っている。
①トレイルを取り巻く利害関係者との調整
②オフロードトレイルのキャパシティーは有限であること(ライダーが増えると荒れる)
③ローカルライダーの保全努力と、都市部ライダーがフリーライダーとなることの対照性

他にもあると思うが、こういったことが原因でトレイル情報は長年秘匿されてきた。フィールド情報は口伝。雑誌には機材の記事が主に乗り、フィールドに関しては記事化されることは少なかった。これによって新しいライダーの参入障壁が高まり、シーンの停滞を招いたんじゃないだろうか。ここをクリアしないとMTBシーンの拡大と発展は望めない。これが自分が考える問題点。


以前トレイルに関わる人から聞いた話。「トレイルランナーは〇〇山を中心にイベントを行うなどして地域にお金が落ちるように気を遣っている。対してマウンテンバイカーは山を勝手に走るだけで何もしないから地域住民から嫌われているよ」
ヤリたいときだけ急に呼び出して終わったら「早く帰れよ」みたいなやつ(ひどい例えw)が好かれるはずないよね。この話はそのまんま問題点①が表出している格好だ。

そんなこんなで現時点ではMTBシーンは冷え切っているわけだけど(個人の感想です)、そんな中こんな雑誌(白書)が出たことにかなり驚いた。

本書の内容

どんな内容が載っているかというと
日本のトレイルシーンを支えるトレイル保全団体/パーク運営団体がほぼ全て掲載。また、海外のトレイル事情やメディアの動向についても紹介されている。彼らがどこで、どんな活動をやっているかを紹介したのは日本でははじめてじゃないだろうか?自分もトレイルに行ってローカルの人と話したり挨拶したり程度はあるが、こういった深く立ち入ったところまで知らなかったので非常に勉強になった。
こういった人たちの活動によって、3つの問題点のいくばくかは少しづつ緩和/融和していってるのではないかと思う。そういう意味では活動に関わっている人たちには足を向けて寝られない。

白書自体は、僕らマウンテンバイカーだけではなくて、もっと広くフィールドに関わる人みんなに向けて書かれているのではないかという印象を受けた。

・地権者や地域行政へのロビー活動支援として
・トレイル保全団体へ光を当てることで、保全に関わる人材/資金を確保すること
・今まで弾かれがちだった初心者向けのガイドになること

といったことが狙いだろうか?
もちろん、全国のフィールド情報が載っているので、ライダー的にも非常に有益な情報が沢山掲載されている。


あと、個人的には『広告が載っていないこと』も驚いた。自転車雑誌ではお馴染みの、メーカー/機材/ショップの広告が一切入ってない!*1。この白書のターゲットがMTBユーザーに留まらないように、地権者や地域行政に関わる人たちにも読んで欲しいという意図がこういったところにも表れているのかな。*2

ちょっとだけ白書から引用

「ここが走れなくなったら違うところへ行けば良い。オレ達、MTBニンジャだぜ」では、いつまでたっても理解を得ることは不可能。(略)
ともあれ、この数年で日本各地にローカルトレイルの保全活動を行う団体も増え、さまざまな形で「MTBが持続的に走れる環境づくり」に取り組んでいるが、より社会への融和を図るために、もっと具体的な”力”が必要になってくる。
(略)「MTBはサイレントマイノリティなのがクール」というスタンスでは、永遠にトレイルシェアの仲間になることは出来ない。(略)


これは本当にそうで、こういった活動が実を結んで日本のMTBシーンが前向きに進んでくれたら良いなと思う。

日本のMTBシーンの将来は明るい?

どん底の日本のMTBシーンにおいてこういった本が出たのはすごいことだと思う。じゃぁこういう活動によってこれからどんどん盛り上がっていくか、と言うとちょっと微妙なんじゃないかと思う。うーん、いいとこ現状維持くらい?

日本のMTBシーンの将来像

自分がなんとなく考えるMTBシーンの将来像ってこんな感じだ。

「マウンテンバイクは、e-MTBの普及により機材価格が高騰し、お金に余裕がある一部の人だけが楽しめるニッチでマイナーな遊び」になっていく、というもの。ウェイクボードとか、カヌーとか、大がかりな水辺のスポーツみたいな、というと伝わるだろうか。規模は縮小するも、ユーザーひとりあたりの課金額を拡大して生き延びる、みたいな。別にそうなって欲しいわけじゃないんだけど、今の延長線上にありうる未来だと思う。


買って応援

とは言え、本書の意図を否定するつもりは全く無く。僕らライダーも、特にエイジドライダーはどのようなことが国内で起きているか勉強しておくべきだし、読んで個々人が考え、発信することは非常に意味があることだと思っている。
そして、発行した辰巳出版が儲かって、続編なりMTB関連出版物が増えることを期待する意味でも、興味がある人はみなさん買いましょう。買って応援です。んで、お近くの団体があればコンタクトを取ってみましょう。活動にちょっとでも関わることが未来に繋がっていくと思う。関係者だって霞食って生きているわけじゃないしね。


【閑話】
そういや日本最高と個人的に思う某トレイルに関して記載なかったね。なんで?

*1:シマノスペシャライドはじめいくつかのメーカーが協賛しているが、最後のページに文字として記載されているのみ

*2:広告が無いせいだと思うが、お値段は2,800円(+TAX)とややお高め

News of the Week 20210726~0801

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帯状疱疹で臥せっていたので先週のニュースチェックは少なめw


7月21日(先々週だけど)
ピンクバイクのHow Toビデオ第三弾。
www.pinkbike.com
今回は基本姿勢について。いわゆるアタックポジションのこと
・目線を前に送る
・肘(脇)を開く
・膝を曲げる
・踵を下げる
・重心をバイクの中心に置く

相変わらず非常に分かりやすい。まぁこの手のハゥトゥものの難しいところはどうやってセルフチェックするかということだったりする。


7月30日
シマノSAINT&XTグレードのフラットペダルがリニューアル
bikerumor.com
SAINT&XTとも同形状、異素材(SAINTはカーボンコンポジット、XTはアルミ)
・現行より薄く、軽く、広くなった
・ピン形状も変更。サッカーのスパイクみたいな特殊工具で掴むパターン
今注文しても来年入荷らしいが、良さそうだ。


ブリジストンアンカーRP9の続報
www.cyclowired.jp
フレーム単体重量900g、完成車重量6.8kgとのこと(サイズ490mm)
自ブログの予想に結構近い。

東京オリンピック関係
7月28日。ロードTT
男子はログリッチ、女子はファンフルーテンがゴールド
olympics.com
olympics.com


7月29日。BMXレーシング決勝
男子はマーシャルに激突した(膝の皿を骨折したのに)オランダのキンマンがゴールド
olympics.com
olympics.com


8月1日。BMXフリースタイル決勝
まだ未見なのだが、女子が相当やばかったみたいなので後で観る予定
olympics.com
olympics.com


今週のツイッター