Plover Cycles Blog

ロードとMTBとシクロクロスと。

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トライアルの時代到来?!

新型コロナウイルス(COVID-19)が出てくる前と後で、世界は大きく変わってしまった。

”人間はこの新型コロナウイルスの出現で、今後間違いなく、価値観を変えることを余儀なくされるということだけは間違いないようだ。これまでぼくらが享受してきたような文明による幸福感、贅沢感、価値観を一度放棄せざるを得ない時代がやって来る、もしくは既にやって来たということかもしれない。新しい価値観はこれまでの世界の経済の動きや政治の仕組みや人類の幸福感までをも変質させる物凄い強制力を有しており、この恐ろしいほどの変化によって人類は、全ての方向の変更を迫られ、全ての価値観の喪失を命じられ、あらゆる幸福感を組み直さなければならない時代へと押しやられるのかもしれない。その全く想像もできなかった価値観の中で、人類はこれまでとは違う生き方を模索することになるのだろう。”
(滞仏日記)

滞仏日記「終息へ向けて、これからの未来についての想像」 | Design Stories


当然、サイクルスポーツの価値観も変わっていくだろう。


リアルよりバーチャル、都市より地方(逆都市化)、グループよりソロ、遠征より近場、コンペティションよりレクリエーションEtc.


もちろん、リアルかバーチャルか、という単純な二項対立ではなく、ふたつが両立しつつもそれぞれが意味を持ち相互に関わり合っていく時代になるということだと思う(かっこ良く小難しいことを言って煙に巻くスタイル)。

『おそろいジャージでトレイン組んで今日はヤビツでタイムアタックや!今年の目標は富士ヒルシルバー!(うぉぉぉぉ!)』みたいノリが主流(ってわけじゃないけど声が大きい派閥だとは思う)ではなくなるというか。自分もチームを3つ掛け持ちして、チームジャージもたくさん持ってるので人のことは全く言えないけどw

まぁだからこそ、この新しい時代の流れの変化が気になる。サイクリストの明日はどっちだ?


そんな、ポストコロナウイルス時代のサイクルスポーツの潮流は、間違いなくVirtual Ride(Zwift)。ソフトウェアもハードウェアもどんどん進化しているし、参加者も激増中だ。Zwift専用ウェア、Zwift向けドリンク、Zwiftで勝てるバイクセッティングEtc.これからどんどん出てきそう。特にZwiftは空気抵抗を意識する必要がないので、ポジショニングの考え方が実走と全く異なる。面白いフィッティング理論がたくさん出て来るんじゃないかな。Zwift特化の人も出てきそう。究極のe-sportsだ!

【なぜトライアルか】
そんなZwift。自分もやりはじめて1か月。時間効果が信じられないほど大きい。TSS350/週は余裕。フィジカルは間違いなく伸びそう。

だけどいいとこばかりでもない

Zwiftばっかりだと実走が下手になる。たまに外を走ると結構怖い。特に凸凹道や下り。今までは実走が多く、スキルも勝手にキープできてた。バーチャルの比率が上がると、スキルがどうしても下がる。効率的にスキルを磨くトレーニングが必要になると思う。

となると、やはりこれからはスキルに特化したトライアルなんじゃないかな、特に近場での公園トライアル。まぁトライアルバイクを買う必要はないんだけど、トライアルの技術やトレーニング方法が注目を浴びそう。
トライアルってこういうの。こんなん出来たら最高だな
MTB
www.youtube.com
【ストリートトライアル】
www.youtube.com


【何やるの】
そこまで難しいことはできる必要ないと思う。
・スタンディング
・シーソー
ホッピング
・バニーホップ(20㎝)
・マニュアル(10m)
・ピボットターン(ジャックナイフターン)
トライアルでは基礎の基礎だけど、これくらい出来ればライドの幅が広がるし、安全マージンも大きく取れる(つーか これが限界)。ある程度出来るようになれば、縁石やベンチを使って町中をトライアルパークに変えてゆける。

クッソしょぼいですが、いちおう自分の動画をwww
youtu.be


【機材】
公園でトライアル的な遊びができるするならこんなバイクがあると楽しい

・26インチMTB
乗り心地がほどほどに良い
自走である程度走れる
そこまでトリック向きではない
フィジカルが強いなら有りなチョイス
10万円前後~
https://off.road.cc/sites/default/files/styles/970wide/public/thumbnails/image/identiti-2019-warehouse-27-drjekyll-rcx.jpg?itok=U222sfg2

・27.5or29インチMTB
乗り心地は死ぬほど良い
重いため練習回数がこなせない
サスペンションがアクションを殺す
フィジカルお化けなら有りなチョイス
20万円前後~
http://www.bisonbikes.com/uploads/9/0/7/8/90786887/s408960571199401091_p220_i1_w640.png

コンペティショントライアルバイク
初心者には乗りこなせないジオメトリ(「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ鉄男」)
サドルが無い、規格が特殊、メンテに苦労する
プロなら有りなチョイス
15万円前後~
http://www.mitani-ms.jp/bikes/biketrial/monty/221kamel11-1.jpg

・ストリートトライアル
乗り心地もほどほどに良い
規格が一部MTB等と共通でメンテしやすい
良くも悪くも中途半端
はじめの一歩に向いたチョイス
10万円前後~
https://www.trial-bikes.com/40849-large_default/czar-neuron-pro-24-bike.jpg

・BMX
ブレーキレスが主流化している(難しい)
乗り心地が死ぬほど硬い。結構重い
近くにパークがあるなら有りなチョイス
5万円前後~
https://cdn10.bigcommerce.com/s-6w6qcuo4/products/7813/images/16159/BTKA_15665123389471982_1c07f88f306e52c7ad5893c7f06165__52728.1566512358.400.559.jpg?c=2


個人的には26インチMTBかストリートトライアルがはじめやすいかな。
安いし扱いやすいしリセールバリューも高い(ここ重要)
シクロクロス車やグラベルでもできなくもないけど、トップチューブの位置が高くて怖いかもしれない。


トラ系機材の弱点は、自走で走れる距離がほぼゼロなところ。ギア比が1:1に近いのとサドルが低いので、良いとこ1㎞くらいしか走れない。これが今まで普及の妨げになってたんじゃないかと思うんだけど、近場でのライドが推奨されるポストコロナ時代においては弱点になりにくい。

もう少し詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
日本で一番ストリートトライアルに関して情報発信されてるブログだと思います。
bike-trial.jp

【トライアルやって分かったこと】
当たり前だけどゆっくり出来ないことは早くできない。今まで勢いでごまかしてたことがばれる。自分の不得意なことがはっきり分かり、ライドもすごく謙虚になったような気がする。上手くなったとは全く思わないけど、安全マージンが今どれくらいあるか、センサーが働くようになるというか。

あ、やるときは怪我注意
経験上、フラットなところでやるグラウンドトリックで怪我することはまれで、縦の動きが大きくなるとコケ出す。といっても怪我をするのは8割がたペダル踏み外して脛ヒットなので痛いけど大騒ぎするほどじゃない。痛いのが嫌な人は脛用のプロテクターを着けておけばまず安心。
自分はG-formってメーカーの膝脛兼用タイプ使ってる。ズレにくくていい感じ。
g-form.com


はじめはぜんぜん出来ないけど、ちょっとずつ上手くなっていく手ごたえを感じられるし、晴れた日に公園で乗るのは自粛ムードの中かなり開放感がある。新しい機材を買う気にはなかなかなれないと思うけど、家にMTBシクロクロス車があるならとりあえず試してみるのも良いんじゃないかなと思います。