Plover Cycles Blog

ロードとMTBとシクロクロスと。

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Emonda 2021についての雑感

TREKのEmondaがリニューアルされた。
モデルチェンジ前のはいちど試乗したことがあり、非常に好印象だったので今回もきっと良いバイクだと思う。購入候補かなと思うし、ジオメトリーやら紹介記事を読んでみた。とりあえず現時点での感想。

PROS:優れたケーブルルーティング、軽量でエアロ志向、H1.5ジオメトリー
CONS:時代遅れのコスメティックス(デカロゴ)、Madなハンドルサイズ

ケーブルルーティングシステムは良さげ

汎用品のハンドル/ステムを取り付ける際も特別なパーツは必要ない。上ワンはかなり特殊っぽくて長期的なパーツ供給が気になるが、TREKならまぁ大丈夫だろう。ハンドルの裏に溝を切って這わせるのはメンテナンス性に優れている。
https://www.bike-plus.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/06/emonda-sl-headsystem.jpg
https://www.bike-plus.com/wordpress/wp-content/uploads/2020/06/emonda-sl-spacer.jpg

こ、こういうタイプかぁ~~~。Ridleyっぽいな。
続々入荷中!! エアロ化して生まれ変わった2021年新型TREKエモンダSL/エモンダSLR発表!!


流行りの軽量カムテールデザイン

フレーム700gアンダー(SLRグレード)でエアロってすごすぎでしょ。重量面では円柱形状がもっとも合理的なわけだし。とはいえ、2015年から積極的にエアロ化を進めるキャニオンのアルティメットに追いついただけとも言える。正直後追い感は否めない。
※セカンドグレードのSLだと、SLRよりフレーム/フォークで350gも重くなるらしい…正直それは微妙…

ぐっばいプレスフィット、へろーねじ切りBB。

異音問題が付きまとうプレスフィットBBを諦めてねじ切りのT47にしたのはいいね。ピナレロみたいにスタンダードなJIS-BBを使わないのは拘り?まぁトラブルが起きなければなんでも良い。正直BBの規格であれこれ騒ぐのはマニアックで不健康。

大問題はハンドル。

オリジナルの一体型ハンドル、すべてのフレームサイズでリーチ100mmという気違いじみた長さ。一般的なハンドルリーチは80mm前後だもん長すぎでしょ。ノーマルのハンドルを使う前提でポジションを計算したら、推奨の56サイズで今のバイクよりブラケット位置が20mm遠く、54サイズでも10mm遠くなる。試乗してみないとなんとも言えないが、これはさすがにおかしい。以前試乗したときのハンドルリーチはどうだったのかなぁ…。
売れ筋になるであろうセカンドグレードのSLは、通常の別体ステム/ハンドルを使うのであまり心配は無さそうだ。とはいえ標準で付いてくるのもリーチ100mmなので交換必須と言えそう。

デカロゴ!

なんと今回ダウンチューブのブランドロゴを大きくしてきた!ライバルのCannondaleが昨年CIを行ってかなり控えめなデザインに移行しているのと対照的。世の中のトレンドはコンペティションに振ったデザイン(派手な色合い、大きめのTV映えするロゴ)は敬遠されている気がする。そういった意味ではデカロゴは時代に逆行していると思うが…正直ここは好みの問題なので何とも言えない。この辺も気になる人はProject Oneへということだろう。
BMWのグリルが年々でかくアクが強くなっているのは中国マーケットで受けるから、という話を聞いたことがある。もしかするとこういう派手なコスメティックスはその辺を意識しているのだろうか?



先日発表されたGiant-TCRや、リニューアルが予定されているSpecialized-Tarmacあたりと選択を悩む人が多そう。個人的にはその3台の中ならTREKがベターなチョイスだと思う。TCRは非エアロ形状だし、Tarmacは…Tarmacも悪くないなw 最初から汎用ステムが使えるともっと良いけど。



…まぁそのへんより長年の知見が蓄積されたCanyonのUltimateの方が良いような気がするw SLグレードがフレーム売り20万円の設定で安いというけど、UltimateはSLグレードがコックピット周りが付属して18万だし。


まだまだまだまだ新バイク探しの旅は続く。